シルナ・エインリーの秘密。
滅びたイーニシュフェルトの里。
聖なる神と、禍なる神。
羽久・グラスフィア…いや、二十音(はつね)と呼ばれる存在。
守るべき全てを投げ出し、捨て去り、踏み躙り。
シルナ・エインリーは、たった一人の二十音という存在を選んだ。
その為に、その他の全てを犠牲にした。
甘い言葉で詐欺師のように人を騙し、自分の手駒を増やし、利用し、必要とあれば彼らの命を犠牲にする。
そんな男の本性を知れば、誰だって激昂すると思うのだが。
どうやら、シルナ・エインリーの手駒達は、その事実を知った上で、彼に付き従っているらしい。
馬鹿なのだろうか。
それとも、自殺願望でもあるのだろうか。
あるいは、それも含めて…シルナ・エインリーに「調教」されているのだろうか?
あの学院長の為なら、命を差し出しても構わないと?
多分そうなのだろう。
しかし、比較的若いクュルナや無闇はともかく、ジュリスのような古い魔導師でさえ「調教」されているとは。
シルナ・エインリーが救った世界なのだから、シルナ・エインリーが滅ぼしても構わない?
馬鹿を言うな。
そんな事情、今の世界に生きている人々は、知ったことではないのだ。
何故、そんな簡単なことが分からないのか。
愚かとしか言いようがない。
手駒は、所詮手駒という訳だ。
こいつらをシルナ・エインリーの洗脳から解き、味方に引き入れようかとも思ったのだが…。
どうやら、それは無理そうだ。
結局僕の周りには、敵しかいないという訳だな。
僕が観察出来たシルナ・エインリーの手駒達は、クュルナ、無闇、ジュリスの三人だけ。
羽久も、観察しようと思えば出来るのだが。
残念ながら、一年生の身分である僕は、彼と接触するのは危険だ。
彼は時魔法の授業を担当していて、一年生は時魔法の授業を受ける機会はないし。
個人的に会おうにも、口実がないからな。
シルナ・エインリーにしても同じこと。
あの男を直接観察出来たら、色々と得るものが多いのだろうが。
シルナ・エインリーの分身なら、学校中に散らばってるだろうって?
分身でしかないあいつらを見ても、中身は空っぽだ。
分身は、所詮分身に過ぎない。
本人でなくては。
噂によれば、アポなしでも学院長室を訪ねれば、快く迎えてくれるらしいが。
あの男は、腐ってもイーニシュフェルトの聖賢者と呼ばれる魔導師だ。
下手に動いて、僕の企みを勘づかれでもしたら、本末転倒というもの。
今は、ただの一生徒を演じておく方が良いだろう。
だが、時がたつにつれて、それも段々と苦痛になってきた。
滅びたイーニシュフェルトの里。
聖なる神と、禍なる神。
羽久・グラスフィア…いや、二十音(はつね)と呼ばれる存在。
守るべき全てを投げ出し、捨て去り、踏み躙り。
シルナ・エインリーは、たった一人の二十音という存在を選んだ。
その為に、その他の全てを犠牲にした。
甘い言葉で詐欺師のように人を騙し、自分の手駒を増やし、利用し、必要とあれば彼らの命を犠牲にする。
そんな男の本性を知れば、誰だって激昂すると思うのだが。
どうやら、シルナ・エインリーの手駒達は、その事実を知った上で、彼に付き従っているらしい。
馬鹿なのだろうか。
それとも、自殺願望でもあるのだろうか。
あるいは、それも含めて…シルナ・エインリーに「調教」されているのだろうか?
あの学院長の為なら、命を差し出しても構わないと?
多分そうなのだろう。
しかし、比較的若いクュルナや無闇はともかく、ジュリスのような古い魔導師でさえ「調教」されているとは。
シルナ・エインリーが救った世界なのだから、シルナ・エインリーが滅ぼしても構わない?
馬鹿を言うな。
そんな事情、今の世界に生きている人々は、知ったことではないのだ。
何故、そんな簡単なことが分からないのか。
愚かとしか言いようがない。
手駒は、所詮手駒という訳だ。
こいつらをシルナ・エインリーの洗脳から解き、味方に引き入れようかとも思ったのだが…。
どうやら、それは無理そうだ。
結局僕の周りには、敵しかいないという訳だな。
僕が観察出来たシルナ・エインリーの手駒達は、クュルナ、無闇、ジュリスの三人だけ。
羽久も、観察しようと思えば出来るのだが。
残念ながら、一年生の身分である僕は、彼と接触するのは危険だ。
彼は時魔法の授業を担当していて、一年生は時魔法の授業を受ける機会はないし。
個人的に会おうにも、口実がないからな。
シルナ・エインリーにしても同じこと。
あの男を直接観察出来たら、色々と得るものが多いのだろうが。
シルナ・エインリーの分身なら、学校中に散らばってるだろうって?
分身でしかないあいつらを見ても、中身は空っぽだ。
分身は、所詮分身に過ぎない。
本人でなくては。
噂によれば、アポなしでも学院長室を訪ねれば、快く迎えてくれるらしいが。
あの男は、腐ってもイーニシュフェルトの聖賢者と呼ばれる魔導師だ。
下手に動いて、僕の企みを勘づかれでもしたら、本末転倒というもの。
今は、ただの一生徒を演じておく方が良いだろう。
だが、時がたつにつれて、それも段々と苦痛になってきた。


