ノートの取り方は、まぁ、人それぞれ個性があって良い。
とりあえずそこは置いておこう。
俺達が注目したいのは、授業中ではない。
授業外の時間、令月がどのように過ごしているかだ。
一時間目の授業が終わると、令月はまず真っ先に、汚れた筆を洗いに行った。
はい。それはそれで結構。
戻ってきて、筆巻きに筆を収める。
はい。それも結構。
で、そこから何をするのだろう?
はらはらしながら見つめる。
すると。
「なぁ令月、昨日の話の続き教えてくれよー」
…昨日の話の続き?
何だそれは。
お前ら、何の話をしてるんだ?
「あっ、俺も気になる」
「私も」
わらわら、と生徒が集まってくる。
おい、何だよ。
カマキリの分際だが、話に入っても良いだろうか。
「皆命知らずだね…。良いよ、教えてあげるよ…。…ジャマ王国に伝わる、世にも恐ろしい『八百万都市伝説』を…」
…ん?
何だそれは。
興味のない素振りをしていた生徒も、
「私関係ないです」みたいな顔をして、わざとらしく窓の外を眺めていた生徒も、
次の授業の予習をしている振りをしていた生徒も、
そして、そんな令月の話を盗み聞きしているシルナも。
皆、ごくりと生唾を飲み込んでいた。
「何だよシルナ。『八百万都市伝説』って」
お前知ってるのか?
「や、『八百万都市伝説』っていうのはね、じ、ジャマ王国に古くから伝わる、その名の通り八百万もある、と、都市伝説で」
声上ずってるけど、大丈夫か?
「じ、ジャマ王国はむ、昔から、ざん、ざん、残酷な事件が多かったから、そ、それが都市伝説として、現代まで伝わって…」
オオカマキリの分際で、都市伝説に怯えている。
何だ?ジャマ王国の都市伝説って。
要するに、怪談話か?
イーニシュフェルトの生徒と言えど、まぁまだ子供だからな。
怖い話と聞けば、興味も湧くのかもしれない。
俺は幽霊とかそういうの、信じないタイプだから。
なんだ、意外に令月も、休み時間にはクラスメイトと年相応のお喋りを楽しんでるんだな。
とりあえずそこは置いておこう。
俺達が注目したいのは、授業中ではない。
授業外の時間、令月がどのように過ごしているかだ。
一時間目の授業が終わると、令月はまず真っ先に、汚れた筆を洗いに行った。
はい。それはそれで結構。
戻ってきて、筆巻きに筆を収める。
はい。それも結構。
で、そこから何をするのだろう?
はらはらしながら見つめる。
すると。
「なぁ令月、昨日の話の続き教えてくれよー」
…昨日の話の続き?
何だそれは。
お前ら、何の話をしてるんだ?
「あっ、俺も気になる」
「私も」
わらわら、と生徒が集まってくる。
おい、何だよ。
カマキリの分際だが、話に入っても良いだろうか。
「皆命知らずだね…。良いよ、教えてあげるよ…。…ジャマ王国に伝わる、世にも恐ろしい『八百万都市伝説』を…」
…ん?
何だそれは。
興味のない素振りをしていた生徒も、
「私関係ないです」みたいな顔をして、わざとらしく窓の外を眺めていた生徒も、
次の授業の予習をしている振りをしていた生徒も、
そして、そんな令月の話を盗み聞きしているシルナも。
皆、ごくりと生唾を飲み込んでいた。
「何だよシルナ。『八百万都市伝説』って」
お前知ってるのか?
「や、『八百万都市伝説』っていうのはね、じ、ジャマ王国に古くから伝わる、その名の通り八百万もある、と、都市伝説で」
声上ずってるけど、大丈夫か?
「じ、ジャマ王国はむ、昔から、ざん、ざん、残酷な事件が多かったから、そ、それが都市伝説として、現代まで伝わって…」
オオカマキリの分際で、都市伝説に怯えている。
何だ?ジャマ王国の都市伝説って。
要するに、怪談話か?
イーニシュフェルトの生徒と言えど、まぁまだ子供だからな。
怖い話と聞けば、興味も湧くのかもしれない。
俺は幽霊とかそういうの、信じないタイプだから。
なんだ、意外に令月も、休み時間にはクラスメイトと年相応のお喋りを楽しんでるんだな。


