もう、一時間目の授業が始まる前で既に、突っ込みどころ満載過ぎて。
お腹一杯なのだが。
「れ、令月君大丈夫なのかな…」
「全くだよ…」
と、学院長室で水晶玉を覗きながら、二人で喋っていると。
そこで、シルナオオカマキリに、危機が訪れた。
「…ん?うわっ、カマキリだ」
学生寮から校舎に向かう令月を、追いかけていると。
生徒の一人が、シルナオオカマキリに気づいた。
あ、やべ。
しかも、見つけたのは女子生徒。
「きゃーっ、やだ、気持ち悪い!」
「嘘っ、こんな季節にカマキリ!?」
カマキリを気持ち悪がるお年頃、それは分かる。
女子生徒達は、シルナオオカマキリを気持ち悪がって、遠巻きに見て怯えていた。
「そ、そんな…。中身は私だよ。怖くないよ、怖くないんだよ~…」
カマキリ越しに、生徒達に気味悪がられているとショックを受けたらしいシルナ。
だから、カマキリなんかにするから。
いくらお前がそこで怖くない怖くない言ったって、向こうの生徒達には通じないから。
ただのカマキリだから。
時期外れのオオカマキリが、ちょっとした騒ぎに発展。
すると。
「何事です、大声を出してはしたない。もうすぐ授業ですよ」
元ラミッドフルスの鬼教官、イレースが現れた。
「イレース先生~…」
「何ですか」
「そこに…カマキリが…」
「カマキリ?」
女子生徒の一人が指差す先に、
シルナオオカマキリ。
「あっ、イレースちゃん!イレースちゃん私だよ!シルナだよ!」
シルナオオカマキリは、必死に自分の健全さをアピールしようと。
両手の鎌を上げ、シャーッと威嚇。
女子生徒達は、安心するどころか、悲鳴をあげる始末。
そりゃそうだ。
「全く、イーニシュフェルトの生徒ともあろう者が、カマキリごときに情けない…」
イレースは憤然とそう言い、シルナオオカマキリに近づいた。
「あ、イレースちゃん、私。それ私の分身だよ!シルナオオカマキリだよ!」
だから、お前が今ここで何を言ってたって、向こうには何も通じてないから。
カマキリが威嚇してるだけだから。
ますます怯える生徒達に、イレースは溜め息をつき。
そして。
「全く、時期外れのカマキリが、何処から現れたのか知りませんが」
イレースの目に、殺意が宿った。
「生徒の風紀を乱す者は、何者であろうとも容赦はしません」
「え?嘘私カマキリだよ?シルナオオカマキ、」
イレースはシルナオオカマキリを、ガシッ、と掴んだかと思うと。
ブンッ、と大きく振りかぶって、空の彼方にぶん投げた。
水晶玉に、何処までも綺麗な青い空が映った。
あーあ…。
「いやぁぁぁぁぁっ!!シルナオオカマキリがぁぁぁ!!」
シルナが学院長室で、涙目で叫んでいるとも知らず。
イレースは、害虫を駆除したと言わんばかりに。
「さぁ、これで大丈夫でしょう。皆さん、各自教室に急ぐように。もう授業が始まりますよ」
「は、はいイレース先生」
「ありがとうございます…」
生徒達は、ホッとしたように校舎に駆けてゆき。
イレースは、何事もなかったかのようにその場を去り。
「…酷い…。なんて酷いことを…」
「…」
シルナは、半泣きで自分の分身を憐れんでいた。
お腹一杯なのだが。
「れ、令月君大丈夫なのかな…」
「全くだよ…」
と、学院長室で水晶玉を覗きながら、二人で喋っていると。
そこで、シルナオオカマキリに、危機が訪れた。
「…ん?うわっ、カマキリだ」
学生寮から校舎に向かう令月を、追いかけていると。
生徒の一人が、シルナオオカマキリに気づいた。
あ、やべ。
しかも、見つけたのは女子生徒。
「きゃーっ、やだ、気持ち悪い!」
「嘘っ、こんな季節にカマキリ!?」
カマキリを気持ち悪がるお年頃、それは分かる。
女子生徒達は、シルナオオカマキリを気持ち悪がって、遠巻きに見て怯えていた。
「そ、そんな…。中身は私だよ。怖くないよ、怖くないんだよ~…」
カマキリ越しに、生徒達に気味悪がられているとショックを受けたらしいシルナ。
だから、カマキリなんかにするから。
いくらお前がそこで怖くない怖くない言ったって、向こうの生徒達には通じないから。
ただのカマキリだから。
時期外れのオオカマキリが、ちょっとした騒ぎに発展。
すると。
「何事です、大声を出してはしたない。もうすぐ授業ですよ」
元ラミッドフルスの鬼教官、イレースが現れた。
「イレース先生~…」
「何ですか」
「そこに…カマキリが…」
「カマキリ?」
女子生徒の一人が指差す先に、
シルナオオカマキリ。
「あっ、イレースちゃん!イレースちゃん私だよ!シルナだよ!」
シルナオオカマキリは、必死に自分の健全さをアピールしようと。
両手の鎌を上げ、シャーッと威嚇。
女子生徒達は、安心するどころか、悲鳴をあげる始末。
そりゃそうだ。
「全く、イーニシュフェルトの生徒ともあろう者が、カマキリごときに情けない…」
イレースは憤然とそう言い、シルナオオカマキリに近づいた。
「あ、イレースちゃん、私。それ私の分身だよ!シルナオオカマキリだよ!」
だから、お前が今ここで何を言ってたって、向こうには何も通じてないから。
カマキリが威嚇してるだけだから。
ますます怯える生徒達に、イレースは溜め息をつき。
そして。
「全く、時期外れのカマキリが、何処から現れたのか知りませんが」
イレースの目に、殺意が宿った。
「生徒の風紀を乱す者は、何者であろうとも容赦はしません」
「え?嘘私カマキリだよ?シルナオオカマキ、」
イレースはシルナオオカマキリを、ガシッ、と掴んだかと思うと。
ブンッ、と大きく振りかぶって、空の彼方にぶん投げた。
水晶玉に、何処までも綺麗な青い空が映った。
あーあ…。
「いやぁぁぁぁぁっ!!シルナオオカマキリがぁぁぁ!!」
シルナが学院長室で、涙目で叫んでいるとも知らず。
イレースは、害虫を駆除したと言わんばかりに。
「さぁ、これで大丈夫でしょう。皆さん、各自教室に急ぐように。もう授業が始まりますよ」
「は、はいイレース先生」
「ありがとうございます…」
生徒達は、ホッとしたように校舎に駆けてゆき。
イレースは、何事もなかったかのようにその場を去り。
「…酷い…。なんて酷いことを…」
「…」
シルナは、半泣きで自分の分身を憐れんでいた。


