神殺しのクロノスタシス2

これは、令月の日課の一つではなかったようで。

令月は、不測の事態にサッ、と身構えていた。

構えるな構えるな。

「何者?」

「え?あ、いや…。二年生に、この時期には珍しく転校生が来たって噂を聞いて、君がそうなのかなって…」

あぁ。

生徒の中でも、噂になっているようだ。

そりゃ、こんな変な時期に編入生が来たと聞けば、噂になるのも当然。

令月に声をかけた生徒、見覚えがある。

確か五年生の生徒だ。

「いかにも僕が、時期外れの編入せ、ん?」

ん?

令月は、自分に声をかけてきた生徒の名札を見た。

そこには、5、と書いてある。

五年生だからな。

上級生だと気づいたらしい。

すると。

令月は、光の速さでその場に土下座した。

カマキリもびっくり。

「まさか、おのれより三年も年上の上級生だとは知らず、挨拶もせず大変申し訳ない」

「え、あ、え?え?」

五年生困惑。

そりゃ、いきなり目の前で下級生に土下座されたら、困惑するのは当たり前だ。

「この罪をどう償おうか。かくなる上は、自刃しておのれの罪を購わせて頂きたく、」

「ちょ、何その小刀。良いよ大丈夫!大丈夫だから!え?時代劇か何か…。えぇぇ!?」

…あいつ、何でいつも小刀持ち歩いてんの?

とりあえず、本当に食堂で自刃されたら困るので、教師に扮したシルナ分身が間に入り、仲裁。

なんとか、事なきを得た。