「じゃあ、今日は以上ね。ここまでにしよう」
「もう終わりで良いの?」
「下校時刻だから。終わりだよ」
「…下校時刻…」
時計を見つめる令月。
…時計は読めるんだよな?大丈夫だよな?
「まだ勉強出来るよ?」
「駄目駄目。これ以上はキャパオーバー。あとは帰って休みましょう」
「…」
なんだか、腑に落ちない様子。
勉強して、休養して、また勉強して…の切り替えが、上手く行ってない様子。
そうだよな。
今までは、ずっと働かせられっぱなしだったんだもんな。
休みたいなんて、思うことすら許されなかった。
…勉強面の方は全く心配要らないとして。
生活面の方は、まだちょっと心配かもな。
「はい、荷物まとめて学生寮に帰ろうね」
「…うん…」
まだ出来るのに、何で帰るんだろう、みたいな顔して。
令月は、とことこと学院長室を出ていった。
ちゃんと帰ったな?
「…うーん…」
シルナが、眉間に皺を寄せていた。
おっさんが、余計におっさんに見える。
「羽久が、今私に失礼なこと考えてる気がする…」
「お前はナジュか?」
読心魔法教えてもらってるんじゃないだろうな。
「何でそんな難しい顔してるんだよ。満点で良かったじゃないか」
割と字も綺麗だぞ、あいつ。
何故か草書体なのが気になるが。
やけに風流な字を書くんだよな。
「そうなんだけど…。勉強の方はね、全然心配要らないと思ってる」
…やはり、シルナもそう思うか。
「だけど、生活面が心配だな…」
「…同感だ」
「…よし」
シルナが、何かを決意した。
「どうした?」
「私、明日カマキリになる」
「…………………は?」
とうとうボケたか、いや昔からボケ、
とりあえず、すぐに入れる老人ホームを探そうと思ったら。
慌てたシルナに、詳細を聞かされた。
「もう終わりで良いの?」
「下校時刻だから。終わりだよ」
「…下校時刻…」
時計を見つめる令月。
…時計は読めるんだよな?大丈夫だよな?
「まだ勉強出来るよ?」
「駄目駄目。これ以上はキャパオーバー。あとは帰って休みましょう」
「…」
なんだか、腑に落ちない様子。
勉強して、休養して、また勉強して…の切り替えが、上手く行ってない様子。
そうだよな。
今までは、ずっと働かせられっぱなしだったんだもんな。
休みたいなんて、思うことすら許されなかった。
…勉強面の方は全く心配要らないとして。
生活面の方は、まだちょっと心配かもな。
「はい、荷物まとめて学生寮に帰ろうね」
「…うん…」
まだ出来るのに、何で帰るんだろう、みたいな顔して。
令月は、とことこと学院長室を出ていった。
ちゃんと帰ったな?
「…うーん…」
シルナが、眉間に皺を寄せていた。
おっさんが、余計におっさんに見える。
「羽久が、今私に失礼なこと考えてる気がする…」
「お前はナジュか?」
読心魔法教えてもらってるんじゃないだろうな。
「何でそんな難しい顔してるんだよ。満点で良かったじゃないか」
割と字も綺麗だぞ、あいつ。
何故か草書体なのが気になるが。
やけに風流な字を書くんだよな。
「そうなんだけど…。勉強の方はね、全然心配要らないと思ってる」
…やはり、シルナもそう思うか。
「だけど、生活面が心配だな…」
「…同感だ」
「…よし」
シルナが、何かを決意した。
「どうした?」
「私、明日カマキリになる」
「…………………は?」
とうとうボケたか、いや昔からボケ、
とりあえず、すぐに入れる老人ホームを探そうと思ったら。
慌てたシルナに、詳細を聞かされた。


