僕は、咄嗟に細い覗き窓に釘付けになった。
来た。
黒子のような服を着た、何人かの構成員達。
間違いない。『アメノミコト』の刺客だ。
でも、あれは本命じゃない。
校門を破壊し、わざと派手な音を立てて撹乱し。
手勢をそちらに向かわせ、本命は闇夜に紛れるようにして、こちらに向かってくるはず…。
それがいつもの、『アメノミコト』の手口だ。
学院長達は、気づいているだろうか?
一番危ないのは、間違いなく学生寮だ。
イーニシュフェルト魔導学院の生徒は確かに優秀だが、所詮はまだ子供なのだ。
人質としては、格好の獲物。
一人でも囚われたら、こちらは手出し出来なくなる。
あぁ糞、この覗き窓からじゃ、学生寮は死角になってて見えない。
もどかしい。
すると、そこに追い討ちをかけるように。
「っ…」
空爆でもされたかと錯覚するような、振動。
一瞬、学院長室が狙われたのかと思った。
でも、狙われたのはもっと上だ。
学院長室の上と言ったら…屋上しかないはずだが。
な、何で屋上に?
建物全体を抑えるつもりなのか?
まさか。『アメノミコト』の制圧力は僕もよく知っているが、でも、ここは小さなホテルや民家じゃないんだぞ。
学生寮、学院校舎、稽古場など含めれば、それなりの規模の建物なのだ。
それでも、建物全体、敷地一帯を抑えるつもりなのか?
そんな物量をぶつけてきたと言うのか?
もしそうなのだとしたら、頭領は本気だ。
本気で、僕の首を獲りに来てる。
なら駄目だ。僕が出なきゃ。投降しなきゃ。
せめて、一人でも犠牲を少なくする為に。
でも、学院長はここから出るなと言った。
あぁ、分からない。もどかしい。
「~っ、あぁ、もうっ…くそっ」
最早、我慢の限界だった。
元々僕は、そんなに気が長い方じゃないのだ。
自分を巡って戦いが繰り広げられているのに、当人である僕が隠れて眺めているんじゃ、話にならない。
僕は二本の刀を手に、学院長室の隠し部屋を抜け出した。
来た。
黒子のような服を着た、何人かの構成員達。
間違いない。『アメノミコト』の刺客だ。
でも、あれは本命じゃない。
校門を破壊し、わざと派手な音を立てて撹乱し。
手勢をそちらに向かわせ、本命は闇夜に紛れるようにして、こちらに向かってくるはず…。
それがいつもの、『アメノミコト』の手口だ。
学院長達は、気づいているだろうか?
一番危ないのは、間違いなく学生寮だ。
イーニシュフェルト魔導学院の生徒は確かに優秀だが、所詮はまだ子供なのだ。
人質としては、格好の獲物。
一人でも囚われたら、こちらは手出し出来なくなる。
あぁ糞、この覗き窓からじゃ、学生寮は死角になってて見えない。
もどかしい。
すると、そこに追い討ちをかけるように。
「っ…」
空爆でもされたかと錯覚するような、振動。
一瞬、学院長室が狙われたのかと思った。
でも、狙われたのはもっと上だ。
学院長室の上と言ったら…屋上しかないはずだが。
な、何で屋上に?
建物全体を抑えるつもりなのか?
まさか。『アメノミコト』の制圧力は僕もよく知っているが、でも、ここは小さなホテルや民家じゃないんだぞ。
学生寮、学院校舎、稽古場など含めれば、それなりの規模の建物なのだ。
それでも、建物全体、敷地一帯を抑えるつもりなのか?
そんな物量をぶつけてきたと言うのか?
もしそうなのだとしたら、頭領は本気だ。
本気で、僕の首を獲りに来てる。
なら駄目だ。僕が出なきゃ。投降しなきゃ。
せめて、一人でも犠牲を少なくする為に。
でも、学院長はここから出るなと言った。
あぁ、分からない。もどかしい。
「~っ、あぁ、もうっ…くそっ」
最早、我慢の限界だった。
元々僕は、そんなに気が長い方じゃないのだ。
自分を巡って戦いが繰り広げられているのに、当人である僕が隠れて眺めているんじゃ、話にならない。
僕は二本の刀を手に、学院長室の隠し部屋を抜け出した。


