事前に聞いてた俺達でさえ、「マジかよ!」って思うのに。
生徒達も、「マジかよ!」って思ってるだろうなぁ。
「『マジかよ!』どころか、『あの女、正気か?』って思ってる生徒いますよ」
と、何気に入賞を狙っているナジュ・アンブローシア。
正気なんだよ。
むしろ今までが優しかっただけで、これが本性なんだよ。
段々我慢出来なくなってきたんだろうな。
すると、そこに。
見慣れた生徒を見つけた。
「よ、令月」
「あ…羽久さんだ」
「お前も災難だな。入学早々マラソン大会なんて」
「大丈夫。雨の日に河川敷の下で寝てたら、気づいたときには半分水に浸かってたことあるから」
ごめん、お前俺の想像の上を行ってたわ。
元ホームレスなんだっけ…。気の毒な。
屋根なし徒歩で、エクトルから王都セレーナまで来たのだ。
そりゃ、肝も据わるだろう。
…で。
こっちのシルナは、何をやってるんだ?
「お願いです慈悲をください慈悲を」
「あげません」
「はい!老体に鞭打って走らせるのは良くないと思います!」
「本物の老体なら、一日にお餅を三つも四つも食べたりしません。元気いっぱいです」
「そこをなんとか!お願いしますから!あっ、お菓子。お菓子あげるからお願いしま、」
「では、そろそろ始めましょうか」
「あぁぁぁぁぁ」
シルナの、最後の抵抗は。
虚しく、塵と消えた。
相手が悪かったな、シルナ。
イレース相手に、そういうの通用しないから。
勿論、本当に具合が悪い人は別だよ?
体調が悪い生徒は待機だ。
イレースだって、本当に体調が悪い生徒にまで走らせたりはしない。
でも、シルナは別。
こいつはただの仮病だから。
元気に走れ。
「ひ、酷い…。私は、前世でどんな悪いことをしたんだ…」
そんなに落ち込むことか?
「さっさと走って、さっさと終わらせば良いじゃん」
「君達若者と違って、私は繊細なの!ガラスで出来た温かいハートが、」
「あ、ホイッスル鳴った」
「じゃあ行くか」
「ハートがぁぁぁぁ!」
今日中に帰ってこれれば良いな、シルナ。
生徒達も、「マジかよ!」って思ってるだろうなぁ。
「『マジかよ!』どころか、『あの女、正気か?』って思ってる生徒いますよ」
と、何気に入賞を狙っているナジュ・アンブローシア。
正気なんだよ。
むしろ今までが優しかっただけで、これが本性なんだよ。
段々我慢出来なくなってきたんだろうな。
すると、そこに。
見慣れた生徒を見つけた。
「よ、令月」
「あ…羽久さんだ」
「お前も災難だな。入学早々マラソン大会なんて」
「大丈夫。雨の日に河川敷の下で寝てたら、気づいたときには半分水に浸かってたことあるから」
ごめん、お前俺の想像の上を行ってたわ。
元ホームレスなんだっけ…。気の毒な。
屋根なし徒歩で、エクトルから王都セレーナまで来たのだ。
そりゃ、肝も据わるだろう。
…で。
こっちのシルナは、何をやってるんだ?
「お願いです慈悲をください慈悲を」
「あげません」
「はい!老体に鞭打って走らせるのは良くないと思います!」
「本物の老体なら、一日にお餅を三つも四つも食べたりしません。元気いっぱいです」
「そこをなんとか!お願いしますから!あっ、お菓子。お菓子あげるからお願いしま、」
「では、そろそろ始めましょうか」
「あぁぁぁぁぁ」
シルナの、最後の抵抗は。
虚しく、塵と消えた。
相手が悪かったな、シルナ。
イレース相手に、そういうの通用しないから。
勿論、本当に具合が悪い人は別だよ?
体調が悪い生徒は待機だ。
イレースだって、本当に体調が悪い生徒にまで走らせたりはしない。
でも、シルナは別。
こいつはただの仮病だから。
元気に走れ。
「ひ、酷い…。私は、前世でどんな悪いことをしたんだ…」
そんなに落ち込むことか?
「さっさと走って、さっさと終わらせば良いじゃん」
「君達若者と違って、私は繊細なの!ガラスで出来た温かいハートが、」
「あ、ホイッスル鳴った」
「じゃあ行くか」
「ハートがぁぁぁぁ!」
今日中に帰ってこれれば良いな、シルナ。


