神殺しのクロノスタシス2

「ちょっと、その、出来心でやっちゃったことが学校にバレて、即退学させられて」

「…」

「ついでに親も激怒で、家に居づらくなったんで、ちょっと家出でもしようかなと」

…お前さ。

近所に買い物感覚で、王都まで来たのか?

勇敢なの?それとも、ただの馬鹿なの?

多分後者だと思われる。

「即退学って…。お前、何したんだ?」

イーニシュフェルト魔導学院では、滅多に退学させられることはないが。

この少年が、もし、かつてのラミッドフルス魔導学院のような、規則にうるさい学校に通っていたとしたら…。

何したんだ?万引きとか?

万引きくらいでは、退学にならないのか?

他の学校の校則を知らんから、よく分からないが。

一発レッドカードで退学って、そりゃお前、何を、

「実は魔法全く使えないのに、誤魔化して魔導学校に通ってたのがバレちゃった」

「…」

「半年は何とか誤魔化したんだけど、学期末の実技試験でバレちゃって」

「…」

「ついでに家からも勘当されちゃったので」

「…」

「そんなこんなあって、今はここにいる」

「…」

「さっきからずっと無言なの、どうして?」

…それはな、令月少年。

「…突っ込みどころが多過ぎて、何処から突っ込めば良いのか分からないからだよ!」

俺は、渾身の叱咤を飛ばした。