神殺しのクロノスタシス2

すると。

「あ、そうだ。小腸で思い出したんですけど」

小腸で何かを思い出すな。

「聖魔騎士団魔導部隊の隊長さん」

「あぁ…シュニィのことか」

「そうそう、その人。先日、無事に出産されたそうですね」

「そうなんだよ!」

小腸と左脳のせいで震えていたシルナが、がばっと起き上がった。

「先週生まれたばかりなんだよ。私も、帰ってから聞かされたんだ」

俺も聞いた。

少々難産で、大変だったそうだが。

何とか母子共に健康で、赤ん坊も元気に生まれてきたそうな。

「早く会いに行きたいな~。会わせてくれないかな早く」

新しく出来た遊園地に、早く連れていってもらいたい、みたいな顔でほくほくしてるシルナ。

教え子の子だもんな。

おっさんからしたら、孫も同然だ。

お前もそんな歳になったんだな。昔からだけど。

「なんか羽久が私に失礼なこと考えてる気がするけど、それすら気にならないほど嬉しい」

おめでたい頭で何より。

「ちなみに、性別はどっちなんですか?」

「男の子なんだって」

へぇ。それは初耳。

今度は男の子か。女の子一人に男の子一人。

ルシェリート一家が、また騒がしくなるなぁ。