「えー、皆さんも掲示板を見て、既に分かってると思いますが」
「…」
「今日から、放課後お悩み相談室を開きます!」
「…」
「…何で皆、無言なの?」
いや…別に…。
俺は既に聞かされてたし…。
「なんか掲示板に貼ってありましたね。冷やし中華始めましたみたいなノリで」
ナジュも、俺と同じ発想してる。
「私も見ました。また妙なことを思い付いたんでしょう」
白い目のイレース。
また目安箱のときみたいな、学院長の突然の思いつきに過ぎないと、思っているのかもしれない。
実際その通りである。
イレースにしてみれば、「はいはいまた何かやるのね」くらいにしか思ってないんだろう。
実際その通りである。
「皆何でそんな消極的なの!?」
「何でと言われても…」
俺もイレースと同じで、「あーまた何か始めたくなったんだな」くらいにしか思ってないし。
「皆無関係じゃないんだよ!相談員は私達四人なんだから!」
マジ?
「僕達が相談員やるんですか?」
「そうだよ。だってイーニシュフェルト魔導学院には、四人しか教師がいないんだもん。私達がやらなきゃ、他に誰がやるの」
ま、まぁそうなんだが。
そんな突然言われてもな。
「馬鹿馬鹿しい。私は教師の資格は持ってますが、カウンセラーの資格は持っていませんよ」
相変わらず、正論で返すイレース。
そういえば、そうだな。
俺、カウンセリングとかどうやったら良いのか分からない。
傾聴の姿勢…とか言うんだっけ?ああいうの…。
「そういうことなら、僕に任せてくださいよ」
と。
ナジュが、自ら手を上げた。
「僕なら、相談内容を聞くまでもなく、悩みを言い当ててみせますよ」
そりゃお前はそうだろうけど。
まさか生徒の方も、心の中丸見えにされてるとは思ってないだろうな。
「おぉ!ナジュ君頼れる!」
…本当に頼れるのか?
確かに、心の中を覗くというスキルがあるナジュなら、悩みを聞くまでもなく、相談内容を当てられるだろうが…。
しかし、この男には、決定的な欠点がある。
「なぁ、ナジュ」
「はい、何ですか」
「実は私、自分の顔に自信がないんです。ブスだと思われてないか不安なんです」
「整形したらどうですか?」
ほら、これ。
これだよ。
「お前は絶対、カウンセラーには向いてないな」
「えー?」
えーじゃねぇよ。
良いか、相談してくるクライアントっていうのは、解決策を求めてるんじゃないんだ。
まずは寄り添ってあげろよ。
それをお前、あっさり整形しろって。
「済みません、僕自分の顔に自信があるので、そういう相談されても分からないんですよね」
はいはいそうですか。
皆、どんなに悩んでても、ナジュにだけは相談するなよ。
「…」
「今日から、放課後お悩み相談室を開きます!」
「…」
「…何で皆、無言なの?」
いや…別に…。
俺は既に聞かされてたし…。
「なんか掲示板に貼ってありましたね。冷やし中華始めましたみたいなノリで」
ナジュも、俺と同じ発想してる。
「私も見ました。また妙なことを思い付いたんでしょう」
白い目のイレース。
また目安箱のときみたいな、学院長の突然の思いつきに過ぎないと、思っているのかもしれない。
実際その通りである。
イレースにしてみれば、「はいはいまた何かやるのね」くらいにしか思ってないんだろう。
実際その通りである。
「皆何でそんな消極的なの!?」
「何でと言われても…」
俺もイレースと同じで、「あーまた何か始めたくなったんだな」くらいにしか思ってないし。
「皆無関係じゃないんだよ!相談員は私達四人なんだから!」
マジ?
「僕達が相談員やるんですか?」
「そうだよ。だってイーニシュフェルト魔導学院には、四人しか教師がいないんだもん。私達がやらなきゃ、他に誰がやるの」
ま、まぁそうなんだが。
そんな突然言われてもな。
「馬鹿馬鹿しい。私は教師の資格は持ってますが、カウンセラーの資格は持っていませんよ」
相変わらず、正論で返すイレース。
そういえば、そうだな。
俺、カウンセリングとかどうやったら良いのか分からない。
傾聴の姿勢…とか言うんだっけ?ああいうの…。
「そういうことなら、僕に任せてくださいよ」
と。
ナジュが、自ら手を上げた。
「僕なら、相談内容を聞くまでもなく、悩みを言い当ててみせますよ」
そりゃお前はそうだろうけど。
まさか生徒の方も、心の中丸見えにされてるとは思ってないだろうな。
「おぉ!ナジュ君頼れる!」
…本当に頼れるのか?
確かに、心の中を覗くというスキルがあるナジュなら、悩みを聞くまでもなく、相談内容を当てられるだろうが…。
しかし、この男には、決定的な欠点がある。
「なぁ、ナジュ」
「はい、何ですか」
「実は私、自分の顔に自信がないんです。ブスだと思われてないか不安なんです」
「整形したらどうですか?」
ほら、これ。
これだよ。
「お前は絶対、カウンセラーには向いてないな」
「えー?」
えーじゃねぇよ。
良いか、相談してくるクライアントっていうのは、解決策を求めてるんじゃないんだ。
まずは寄り添ってあげろよ。
それをお前、あっさり整形しろって。
「済みません、僕自分の顔に自信があるので、そういう相談されても分からないんですよね」
はいはいそうですか。
皆、どんなに悩んでても、ナジュにだけは相談するなよ。


