神殺しのクロノスタシス2

「どうしたんだよ、いきなり…」

突然閃いたみたいに。

「だから、お悩み相談室を開こうと思って」

「何処で?」

「ここで」

はぁ。

そりゃまた何故?

「何がしたいんだ?」

「…私はね、思ったんだよ」

俺が尋ねると、シルナは神妙な顔をして語り出した。

あ、なんか地雷踏んだ感じ?

「先週、あんなことがあったでしょ?」

「あ、あぁ…」

あったね。

ユーマ母の事件だろ?

あれだけ泣いて大騒ぎしてたんだから、トラウマにもなるだろうけど。

「それで思ったんだよ」

「何を?」

「もしかしたら、生徒の中にも、あんな風に悩みを抱えている子がいるんじゃないかって」

「…」

…お前、先週のアレ。

余程トラウマだったんだな。

別にあのユーマ母は、相談をしに来た訳ではないと思うぞ。

「だから、何か悩みを抱えている生徒がいたら、あんな風に爆発する前に、聞いてあげるべきなんじゃないかって思って」

「…」

念の為に、もう一度言っとくが。

あの人、悩み相談に来た訳じゃないと思うぞ。

「だから、何か悩みを抱えている生徒がいたら、相談に乗ってあげようと思って」

「ふーん…」

それはまぁ、好きにすれば良いけど。

「そんな訳で、教師陣四人で頑張ろうね」

え。何それ。

俺達まで巻き込まれる訳?

「いや、悩み相談に乗るなら、シルナの方が、」

「もう嫌だからね私。あんな喧嘩もう見たくない!そうなる前に、ちゃんと聞いてあげなきゃいけないんだ!」

本当にトラウマなんだな。

それは良いとして、いや良くはないけど。

何故、俺達まで巻き込まれなければならないのか。

納得行かねぇ…。