神殺しのクロノスタシス2

いきなり、えぐえぐ泣き出して、鼻声で何やら訴える学院長(おっさん)を見て。

さすがのユーマ母も、少し頭が冷えたようで。

「あ、は、はぁ。はい…」

ドン引きの顔で、とりあえず頷いた。

そりゃ目の前でおっさんに泣いて懇願されれば、そんな反応にもなるさ。

俺達だってドン引きしてんだから。

「しっ、しっ、信じて待ってくれましぇんか。かっ、かにゃらずユーマ君を、りっ、立派なまっ、魔導師に育て、育てましゅから」

シルナ、噛み倒してるぞ。

とりあえず、言いたいことは何となく分かる。

「わらし達に!まかしぇてくれましぇんか!お願いでしゅから!」

土下座せんばかりに、シルナはユーマ母に訴えた。

…ここいらが、落とし所かな。

「…お母さん、気持ちは分かりますが」

俺は、ユーマ母にそっと語りかけた。

今なら、こちらの言葉も届くだろう。

「ユーマ君はまだ一年生です。これからなんですよ。あまり焦らず、私達に任せてください。学院長の言う通り、立派な魔導師として育てると約束しますから」

「…」

ユーマ母は、少し逡巡して。

そして。

「…分かりました」

ようやく、その言葉を聞くことが出来た。

俺達は、ホッと胸を撫で下ろした。