神殺しのクロノスタシス2

一方、傍らのナジュは呑気だった。

「これ録画して放映したら、結構視聴率取れるんじゃないですか…?」

「お前は、この期に及んでそんなことを考えてるのかよ…」

「まぁ僕、不死身なんで。マジでイレースさんがキレて雷魔法ぶっぱなそうとしたら、一応盾にはなりますよ」

「現状俺を盾にしてる奴が、それを言うか…」

本当に盾になってくれるんだろうな。

もう怖いとか、そういうの通り越して。

とりあえず、やべぇ。

「語彙力貧弱ですね羽久さん」

「いちいち読むな」

それどころじゃないんだよ、今。

見てみろ、この、女同士の血で血を洗うような応酬を。

「うちの子を馬鹿にしようなんて、あんた何様よ!子供もいない女に説教されたくないわ!」

「子供産んだら全員があなたみたいに、屁理屈ばかりこねるようになるんなら、一生独り身で結構です。話の論点を勝手に変えないでください」

物凄くヒートアップした国会中継みたい。

あと、子供を産んでもちゃんと正しいこと言う人はいるぞ。

シュニィとかな。

あぁ、シュニィがいてくれたら、もっと穏便に話が済んだだろうに。

いや駄目だ。こんなやり取り、シュニィのお腹の子に聞かせたら、胎教に悪過ぎる。

「うちの子のことは、私が一番よく分かってるんです!うちの子は優秀なんですよ!だからこんな成績表は有り得ないんです!」

「有り得ているからこうなってるんでしょう!私達は、法律と学校規則に基づいて採点しています。誤りはありません。むしろもっと厳しくしたいくらいなんです」

「いいえ認められません!納得出来ません!何でうちの子がこんな成績つけられなきゃならないんですか!」

「他の生徒も同じように成績をつけてます。あなたの息子さんもです」

「嘘ばっかり!どうせ、賄賂をもらった生徒の分だけ点数を上げて、私達みたいな貧乏人は、適当な点数をつけてるんでしょ!」

…やべぇ。

なんか、変なこと言い出した。