俺達は、何とかユーマ母を、応接室に連れてくることに成功した。
はぁ。
でも、本題はここからなんだよなぁ。
とりあえず、色々トラブルになりそうなイレースとナジュを、応接室から出そうとした…の、だが。
「何処へ行くの!?あれだけ言ってくれたんだから、疚しいことなんて何もないはずでしょ!何で逃げるのよ!」
ユーマ母は、ヒステリックに怒鳴った。
おいおい、マジかよ。
この二人を同席させるとか。
火に油どころか、ガソリン撒き散らさんとも限らない。
特にナジュ。
良いか、お前は何も言うな、お前は何も言うなよ、と。
俺は心の中で念じながら、ナジュを睨んだのだが。
こんなときだけ、ナジュは知らん顔をしていた。
あの野郎…!必要ないときはすぐ人の心を読む癖に。
わざとやってやがるな。
「まぁお母さん、落ち着いて。はい、お茶どうぞ」
シルナは、何とかユーマ母の怒りを収めようと、お茶と茶菓子を出した。
「これね、知り合いにもらったんですけど、王室御用達の高級菓子店で、」
「それより、私の息子の成績表のことですけど」
駄目だ、シルナ。
王室御用達の高級菓子で、保護者は釣れない。
「どういうことなんです?これは」
トントン、と成績表を指差すユーマ母。
そういや記憶にない生徒だと思ってよく見ると、このユーマ・ウェズライ。
まだ一年生なのだ。
つまり、ナジュが潜入したときに、一緒に入学してきた生徒なのだ。
ナジュとは、クラスが違ってるけど。
「どういうことと申されましても…。当校の成績評定に基づいて…」
「だったら何でこんなに低いんですか!おかしいでしょ!」
「おかしいのはあなたの頭と服でしょうに…」
おい、馬鹿ナジュ。
黙ってろって。
あまりの失礼な発言に、ユーマ母がぶちギレてないかと心配したが。
怒りのあまり、ナジュがこそっと囁いた罵詈雑言は、聞こえていないようだった。
良かった。
いや良くねぇ。
やっぱりナジュだけは、追放した方が良いのでは?
このままだと、火に油どころか、ダイナマイト投入しそう。
しかもそれを面白がるような奴なんだから、最早救いようがない。
「うちの子は優秀なんです!こんな成績表は有り得ません」
きっぱりと、ユーマ母は言い切った。
有り得ませんって言われても…。
…有り得るんだから、仕方ないじゃん。
「え、えぇと、ユーマ君は、授業にもちゃんと参加して、課題もちゃんと提出してくれて、とても良い子ですよ」
シルナは、何とかユーマ母の怒りを静めようと、とりあえずおだてていた。
お前、そういうの得意だよな。
ユーマ母も、ふふん、とばかりにご満悦の様子。
しかし。
この場には、容赦がないことで有名な、元鬼教官がいる。
「イーニシュフェルト魔導学院の生徒ならば、病欠でもなければ、授業に全て参加し、課題は全て期限内に提出することは当然です」
お馬鹿。イレース。
まぁそう言われちゃそうなんだけど、今それを言っちゃ駄目なんだって。
折角収まりかけていた熱が、再燃。
「何ですって!?イーニシュフェルトの教師だからって、お高くとまって!あんた達にいくら払ってると思ってるの!?」
やべぇ。
モンペあるあるが始まっちゃったよ。
「学費払ってるのはこっちなんだから。」
「あんたらの給料払ってんのはこっちなんだから。」
モンペあるあるなんだよ、これ。
俺達だって、もう学院を経営して長い。
この手のモンスターとは、何度も戦ってきた。
そして、何度こんなことを言われたか。
その度に、俺は天を仰ぎたくなるのだ。
はぁ。
でも、本題はここからなんだよなぁ。
とりあえず、色々トラブルになりそうなイレースとナジュを、応接室から出そうとした…の、だが。
「何処へ行くの!?あれだけ言ってくれたんだから、疚しいことなんて何もないはずでしょ!何で逃げるのよ!」
ユーマ母は、ヒステリックに怒鳴った。
おいおい、マジかよ。
この二人を同席させるとか。
火に油どころか、ガソリン撒き散らさんとも限らない。
特にナジュ。
良いか、お前は何も言うな、お前は何も言うなよ、と。
俺は心の中で念じながら、ナジュを睨んだのだが。
こんなときだけ、ナジュは知らん顔をしていた。
あの野郎…!必要ないときはすぐ人の心を読む癖に。
わざとやってやがるな。
「まぁお母さん、落ち着いて。はい、お茶どうぞ」
シルナは、何とかユーマ母の怒りを収めようと、お茶と茶菓子を出した。
「これね、知り合いにもらったんですけど、王室御用達の高級菓子店で、」
「それより、私の息子の成績表のことですけど」
駄目だ、シルナ。
王室御用達の高級菓子で、保護者は釣れない。
「どういうことなんです?これは」
トントン、と成績表を指差すユーマ母。
そういや記憶にない生徒だと思ってよく見ると、このユーマ・ウェズライ。
まだ一年生なのだ。
つまり、ナジュが潜入したときに、一緒に入学してきた生徒なのだ。
ナジュとは、クラスが違ってるけど。
「どういうことと申されましても…。当校の成績評定に基づいて…」
「だったら何でこんなに低いんですか!おかしいでしょ!」
「おかしいのはあなたの頭と服でしょうに…」
おい、馬鹿ナジュ。
黙ってろって。
あまりの失礼な発言に、ユーマ母がぶちギレてないかと心配したが。
怒りのあまり、ナジュがこそっと囁いた罵詈雑言は、聞こえていないようだった。
良かった。
いや良くねぇ。
やっぱりナジュだけは、追放した方が良いのでは?
このままだと、火に油どころか、ダイナマイト投入しそう。
しかもそれを面白がるような奴なんだから、最早救いようがない。
「うちの子は優秀なんです!こんな成績表は有り得ません」
きっぱりと、ユーマ母は言い切った。
有り得ませんって言われても…。
…有り得るんだから、仕方ないじゃん。
「え、えぇと、ユーマ君は、授業にもちゃんと参加して、課題もちゃんと提出してくれて、とても良い子ですよ」
シルナは、何とかユーマ母の怒りを静めようと、とりあえずおだてていた。
お前、そういうの得意だよな。
ユーマ母も、ふふん、とばかりにご満悦の様子。
しかし。
この場には、容赦がないことで有名な、元鬼教官がいる。
「イーニシュフェルト魔導学院の生徒ならば、病欠でもなければ、授業に全て参加し、課題は全て期限内に提出することは当然です」
お馬鹿。イレース。
まぁそう言われちゃそうなんだけど、今それを言っちゃ駄目なんだって。
折角収まりかけていた熱が、再燃。
「何ですって!?イーニシュフェルトの教師だからって、お高くとまって!あんた達にいくら払ってると思ってるの!?」
やべぇ。
モンペあるあるが始まっちゃったよ。
「学費払ってるのはこっちなんだから。」
「あんたらの給料払ってんのはこっちなんだから。」
モンペあるあるなんだよ、これ。
俺達だって、もう学院を経営して長い。
この手のモンスターとは、何度も戦ってきた。
そして、何度こんなことを言われたか。
その度に、俺は天を仰ぎたくなるのだ。


