神殺しのクロノスタシス2

慌てて現場に駆けつけると、そこは阿鼻叫喚。

「良いから、もう一度正しく書き直してきなさいよ!」

「分かりました分かりました。とりあえず飴あげますから落ち着いて」

「馬鹿にしてるの!?」

「ぶっちゃけ鬱陶しいなぁとは思ってます」

「…!!何なのよこの教師!」

おい、おいおい。

どうなってんの、これ。

俺とシルナは、腰抜かしそうになりながら、その場に急行した。

「大丈夫ですか?どうしたんですか?」

学院長、シルナ登場。

ユーマ母は、キッ、とシルナを睨み、唾を飛ばして怒鳴った。

「あんた!?うちの子の成績をこんなにしたのは!」

「え!?私!?」

いや、お前だろと思ったけど。

シルナもシルナで、こういう揉め事は得意ではなく。

「お、落ち着いて。落ち着いてください」

「この口の悪い教師、あんたが雇ったの!?」

「え、あ、はい。えっ?」

「即刻クビにしなさい!私と私の子を馬鹿にしたのよ!あと、そこの融通の効かない女教師も!」

ナジュとイレースのことか。

ナジュに関しては、俺も庇いようがないが。

イレースまで責められる謂れはないぞ。

「えっ。僕教師やめたら監獄入りなんですけど?」

「ナジュ…。頼むから、お前はちょっと黙っててくれ…」

ややこしくなるから。な?

火に油どころじゃないから。

「と、とりあえず中に入ってください。中で話しましょう?あっ、お菓子。お菓子もありますから」

シルナ。お前まで菓子で釣ろうとするな。

何故、大の大人が菓子で釣れると思うのか。

誰もがお前みたいに、甘党な訳じゃないんだぞ。

でも、とにかく玄関先で喧嘩は駄目だ。

生徒に見られでもしたら、余計な心配をかける。

「お母様、座って話しましょう。中でお話伺わせて頂きますから」

「…」

ユーマ母は、ブスッとしながらも、こちらの指示に従って、校舎内に入ってきた。

ふぅ。