学校によって、成績評定の方法は異なっているが。
我がイーニシュフェルト魔導学院の場合。
各科目、10点満点で成績を出している。
1が一番下で、10が一番上。
まぁ、大抵の魔導学校が、この方法を採用している。
で、今回問題になっている、ユーマ・ウェズライの成績表。
ナジュは、その成績表をじーっと眺め。
「…低いですね」
こいつは、思ったことを何でも口に出す癖を、切実に何とかした方が良い。
火に油どころじゃない。
「うちのユーマは優秀なのよ!こんな成績の訳ないわ!」
「はぁ…そうなんですか」
ユーマ・ウェズライの成績は、残念ながらと言うべきか。
あまり、人にお見せ出来るような成績表ではない。
むしろ、ちょっと隠した方が良いくらい。
絶望的に低いってほどでもないけれど、良いか悪いかで言えば、はっきり言って悪い。
10点満点中、3とか4とか…四捨五入したら0になりそうな点数が並んでいる。
たまに5も二つ三つあるが、全体的には低め。
平均以下と言って良いだろう。
「成績表は我々教員が、厳正な成績評定によって、一人一人間違いのないよう作成しています。その成績表に誤りはありません」
イレースは、こちらには何の非もないと言わんばかり。
彼女も、こんな下らないことに時間を取られて、イライラしているらしい。
普段以上に、口調が刺々しくなってきている。
「何ですって!?」
「まぁ良いじゃないですか。たかが成績表くらいのことで怒るなんて。イーニシュフェルトにいるんだから、その時点でそこそこの魔導師にはなれますよ」
珍しくナジュが正論を言ったが。
ユーマ母にとっては、更に怒りをパワーアップさせただけのようで。
「もう一度書き直してきなさいよ!うちの子はもっと成績良いはずでしょ!」
「一度発行された成績表は、こちらに不備がない限り書き直しはしません」
「不備があるって言ってるんでしょ!」
「いいえ、こちらに不備はありません。それが、紛れもなくあなたの息子さんの成績表です」
「~っ!!」
イレースも、言うときは言うからなぁ。
頑なさでは、誰にも負けない。
ある意味、ナジュより地雷かもしれない。
「まぁ気にしなくて大丈夫ですよ、お母さん。ね?よく考えてみてください。お宅の息子さんの人生は長い。その長い人生の中で、こんな紙切れ一枚に、何の価値があるんです?」
で、ナジュも負けないくらい地雷。
「私の息子の成績表に、何の価値もないですって!?」
「え?はい…。それどころか、別に興味もないですけど…」
そりゃナジュにとってはそうだろうが。
ユーマ母にとっては、そうではないのだ。
ナジュにとって、鼻紙くらいの価値しかない紙切れでも。
ユーマ母にとっては、息子の未来に関わる、大事な成績表なのだ。
「何なのよこの学校は!」
「イーニシュフェルト魔導学院です」
「話にならない!ここにはまともな教師はいないの!?」
「僕が一番まともです」
一番の変人が、有り得ないことを言った。
で、この辺りで、シルナ分身が、校舎の入り口で揉めている彼らを見つけ。
シルナと俺のもとに、そのニュースが飛び込んできた。
我がイーニシュフェルト魔導学院の場合。
各科目、10点満点で成績を出している。
1が一番下で、10が一番上。
まぁ、大抵の魔導学校が、この方法を採用している。
で、今回問題になっている、ユーマ・ウェズライの成績表。
ナジュは、その成績表をじーっと眺め。
「…低いですね」
こいつは、思ったことを何でも口に出す癖を、切実に何とかした方が良い。
火に油どころじゃない。
「うちのユーマは優秀なのよ!こんな成績の訳ないわ!」
「はぁ…そうなんですか」
ユーマ・ウェズライの成績は、残念ながらと言うべきか。
あまり、人にお見せ出来るような成績表ではない。
むしろ、ちょっと隠した方が良いくらい。
絶望的に低いってほどでもないけれど、良いか悪いかで言えば、はっきり言って悪い。
10点満点中、3とか4とか…四捨五入したら0になりそうな点数が並んでいる。
たまに5も二つ三つあるが、全体的には低め。
平均以下と言って良いだろう。
「成績表は我々教員が、厳正な成績評定によって、一人一人間違いのないよう作成しています。その成績表に誤りはありません」
イレースは、こちらには何の非もないと言わんばかり。
彼女も、こんな下らないことに時間を取られて、イライラしているらしい。
普段以上に、口調が刺々しくなってきている。
「何ですって!?」
「まぁ良いじゃないですか。たかが成績表くらいのことで怒るなんて。イーニシュフェルトにいるんだから、その時点でそこそこの魔導師にはなれますよ」
珍しくナジュが正論を言ったが。
ユーマ母にとっては、更に怒りをパワーアップさせただけのようで。
「もう一度書き直してきなさいよ!うちの子はもっと成績良いはずでしょ!」
「一度発行された成績表は、こちらに不備がない限り書き直しはしません」
「不備があるって言ってるんでしょ!」
「いいえ、こちらに不備はありません。それが、紛れもなくあなたの息子さんの成績表です」
「~っ!!」
イレースも、言うときは言うからなぁ。
頑なさでは、誰にも負けない。
ある意味、ナジュより地雷かもしれない。
「まぁ気にしなくて大丈夫ですよ、お母さん。ね?よく考えてみてください。お宅の息子さんの人生は長い。その長い人生の中で、こんな紙切れ一枚に、何の価値があるんです?」
で、ナジュも負けないくらい地雷。
「私の息子の成績表に、何の価値もないですって!?」
「え?はい…。それどころか、別に興味もないですけど…」
そりゃナジュにとってはそうだろうが。
ユーマ母にとっては、そうではないのだ。
ナジュにとって、鼻紙くらいの価値しかない紙切れでも。
ユーマ母にとっては、息子の未来に関わる、大事な成績表なのだ。
「何なのよこの学校は!」
「イーニシュフェルト魔導学院です」
「話にならない!ここにはまともな教師はいないの!?」
「僕が一番まともです」
一番の変人が、有り得ないことを言った。
で、この辺りで、シルナ分身が、校舎の入り口で揉めている彼らを見つけ。
シルナと俺のもとに、そのニュースが飛び込んできた。


