誰を隠そう。
イーニシュフェルト魔導学院の新米教師、ルーチェス・ナジュ・アンブローシアである。
今、一番来ちゃいけない人が来てしまった。
「!?あんた誰よ!」
「僕ですか?僕はナジュですが」
「あんたもイーニシュフェルトの教師なの!?」
「いかにも教師ですが、どうしたんですか?やかんみたいに頭から湯気出して」
こういう余計なことを言うから、火に油を注ぐ。
「何ですって!?あなた、私を馬鹿にしてるの!?」
怒る。そりゃ当然怒る。
当たり前だ。やかん呼ばわりされたらな。
ナジュは、くるりと振り向いて、イレースに尋ねた。
「この人、何なんですか?」
「息子さんの成績表が送られてきたんですけど、その結果に納得が行かないそうです」
「あぁ成程。『うちの子がこんなに馬鹿な訳ないじゃない!』って奴ですか」
「それです」
そう、これが稀にいる。
モンスターペアレント、って奴である。
「まぁまぁ落ち着いてくださいよ。喧嘩は良くないですよ」
どの口が言っているのか。
「一体どうしたんですか。成績表に何か不備でも?」
「不備?不備どころじゃないわ!こんなの、うちの子の成績表な訳ない!」
「はぁ。ちょっと拝見しても?」
そう言うと、ユーマ母はナジュに、くしゃくしゃの成績表を突き出した。
「…」
成績表の名前を確認し。
「…あなた、ユーマ・ウェズライのお母様ですか?」
「そうよ!」
「じゃあ大丈夫。これ、あなたの息子さんの成績表です。ちゃんとほら、名前書いてありますから」
いや、多分取り違えに抗議しに来たんじゃない…と。
俺がこの場にいたら、すかさずツッコミを入れたに違いない。
が、そのとき、俺とシルナはまだこのことを知らなかった。
ナジュのせいで、余計逆上してしまったユーマ母。
ナジュの手から成績表を奪い取り、叫んだ。
「何よ!馬鹿にしてるの!?」
「いや、お名前読めなかったのかなと思って…」
「うちの子の成績表よ!」
「だったら、何に怒ってるんですか?」
「これよ、これ!」
ユーマ母は、再度成績表を見せつけた。
イーニシュフェルト魔導学院の新米教師、ルーチェス・ナジュ・アンブローシアである。
今、一番来ちゃいけない人が来てしまった。
「!?あんた誰よ!」
「僕ですか?僕はナジュですが」
「あんたもイーニシュフェルトの教師なの!?」
「いかにも教師ですが、どうしたんですか?やかんみたいに頭から湯気出して」
こういう余計なことを言うから、火に油を注ぐ。
「何ですって!?あなた、私を馬鹿にしてるの!?」
怒る。そりゃ当然怒る。
当たり前だ。やかん呼ばわりされたらな。
ナジュは、くるりと振り向いて、イレースに尋ねた。
「この人、何なんですか?」
「息子さんの成績表が送られてきたんですけど、その結果に納得が行かないそうです」
「あぁ成程。『うちの子がこんなに馬鹿な訳ないじゃない!』って奴ですか」
「それです」
そう、これが稀にいる。
モンスターペアレント、って奴である。
「まぁまぁ落ち着いてくださいよ。喧嘩は良くないですよ」
どの口が言っているのか。
「一体どうしたんですか。成績表に何か不備でも?」
「不備?不備どころじゃないわ!こんなの、うちの子の成績表な訳ない!」
「はぁ。ちょっと拝見しても?」
そう言うと、ユーマ母はナジュに、くしゃくしゃの成績表を突き出した。
「…」
成績表の名前を確認し。
「…あなた、ユーマ・ウェズライのお母様ですか?」
「そうよ!」
「じゃあ大丈夫。これ、あなたの息子さんの成績表です。ちゃんとほら、名前書いてありますから」
いや、多分取り違えに抗議しに来たんじゃない…と。
俺がこの場にいたら、すかさずツッコミを入れたに違いない。
が、そのとき、俺とシルナはまだこのことを知らなかった。
ナジュのせいで、余計逆上してしまったユーマ母。
ナジュの手から成績表を奪い取り、叫んだ。
「何よ!馬鹿にしてるの!?」
「いや、お名前読めなかったのかなと思って…」
「うちの子の成績表よ!」
「だったら、何に怒ってるんですか?」
「これよ、これ!」
ユーマ母は、再度成績表を見せつけた。


