神殺しのクロノスタシス2

「では、次に四年生の遠足ですが…。何か、意見のある人は?」

「はい!」

真っ先に手を上げるシルナ。

「何です」

「これ!この『秋のスイーツバイキング』フェア!」

見てみろ。

イレースの、この白い目。

またお前の趣味かよ…もういっそ黙ってろよ…と言わんばかり。

「ただ今のイレースさんは、『もういっそ黙っててくれないかな…』と考えてますよ」

ナジュが通訳。

シルナ、ガーンと意気消沈。

本当にそう思っていたとは。

俺も、読心魔法使えるんじゃね?

しかし、シルナは負けていなかった。

「でもねほら、このスイーツバイキング、この間知り合いに割引券もらったから、皆で行ったら10%割引してもらえるんだよ」

お、シルナが切り札を出してきたな。

割引という言葉に、イレースの目がきらり、と輝いた。

思いの外行けそう。

しかし。

「そういえば僕、この間新聞部の取材に応じたお礼ってことで、こんなのもらったんですけど」

ナジュが、とんでもない最終兵器を取り出した。

『紅葉見ながら露天風呂を満喫!貸切20名から30%OFF』

という、魔法のチケットを。

お前、割とヤバいもの持ってるんだな。

感心したよ。

ってか、多分わざとだ。性格悪いし。