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第二部7章 (33/38)
新聞部三人の質問は、まだまだ続く。
ってかナジュが何でも答えるもんだから、そりゃいくらでも聞いたもん勝ちだよ。
「先生の専門は風魔法だと聞きましたが、昔から得意だったんですか?」
「まぁ、うん。そうですね」
本当はそれ以上に厄介な魔法が専門だけどな。
「教師になろうと思ったきっかけは?」
「本当はニートになりたかったんですけど、なかなかそうも行かないんで、とりあえず教師でもやってみようかなと」
身も蓋もないことを言うな。
まぁ、本当のことを言われたら困るから、そこは適当に誤魔化しておいてくれ。
「魔導学院は他にも色々あるのに、その中でもイーニシュフェルト魔導学院を選んだのは何故ですか?」
「イーニシュフェルト魔導学院がそこにあったからです」
誤魔化し方が雑だが、大丈夫か。
「あとはまぁ、名前の知れた学院なら、給料良いかなと思って」
「実際のところどうなんですか?うちの教員のお給料事情は…」
おい、ベルカ。何聞いてるんだ。
そこは、聞きたくても敢えて聞かない暗黙の了解ってもんだろ。
「いやぁ思ったほどではありませんでしたね。学院長、ケチなんで」
おいシルナ、なんか言われてるぞ。
「…♪♪♪~」
鼻唄で誤魔化そうとするな。
いや、別に給料目当てで教師やってる訳じゃないから、俺は。
「休日はどんなことを?」
「彼女とイチャイチャしてます」
女子生徒相手に、なんて赤裸々な。
イチャイチャってお前、どうやって自分の中のリリスに…。
あぁ、精神世界で会えるんだっけか。
「イーニシュフェルトに来る前は何を?」
「流浪の旅という名のニートをやってました」
あながち間違ってないが、本当のことを言われたら困るのでそれで通してくれ。
「じゃあ、最近の趣味は?」
「学院長をからかうことです」
「一番好きな食べ物は?」
「彼女です」
「お気に入りの本とかありますか?」
「エロ本です」
色々とちょっと待て。
新聞部三人も、ちょっとは狼狽えろよ。
三人共、スクープを逃すまいと必死にメモを取ってる姿が、目に見えるようだ。
で、横のシルナは。
「あわあわわわわ…」
「…」
もうこいつは知らん。勝手にあわあわ言っとけ。
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