神殺しのクロノスタシス2

まぁ、ちょっと考えてみれば分かる。

ナジュには、読心魔法がある。

生徒の心を読めば、彼らが何処に躓いているのかが分かる。

よって、何処をどう修正すれば良いのかも、ナジュにとっては手に取るように分かるのだ。

最強カリスマ教師、ここに爆誕。

しかもナジュは、その端正な容姿もあって、女子生徒から莫大な人気を得ている。

要するに、控え目に言って、イケメンなのだ。

そりゃ、ゴキブリみたいな歩き方をする学院長(中年)より。

どんな質問でも的確にアドバイスをくれる、若い男性教師(イケメン←重要)の方が良いに決まってる。

しかもナジュは、イレースと違って、生真面目な性格とは程遠い。

割と砕けた話し方をするし、軽いジョークや冗談なんかも、さらりと受け流す。

それに。

「ねぇナジュ先生」

「はい?」

「先生って、彼女さんいるんですか?」

最早魔法の実技、何にも関係ない質問をされても。

「いますよ」

平気な顔して、即答。

色恋沙汰の質問をされたら、あわあわして逃げていくシルナとは大違い。

そりゃ女子生徒に人気な訳だよ。

「ナジュ先生って、本当格好良いよね!」

「ねー!授業も分かりやすいし」

「他の授業も、ナジュ先生がやってくれたら良いのに」

「だよねー」

ナジュを取り巻く女子生徒達が、きゃっきゃと騒いでいる。

イケメンアイドルみたいになってるな。

…で。

…俺は、この取り残された顔面蒼白学院長を、どうすれば良いんだ?