神殺しのクロノスタシス2

図書室を出た後。

「お前この、馬鹿シルナ。生徒をおど、」

「敵は稽古場にあり!」

「話を聞け」

本能寺みたいに言うな。

しかし、何で稽古場?

定期的に行われている、二人一組の魔導トーナメントが近い訳でもないのに。

あの時期なら、稽古場が混雑するのも分かるが。

トーナメントが行われるのは、まだ先のはず…。

じゃあ、何故稽古場に…?

とりあえず、行ってみなきゃ分からんか。

俺は、またしてもゴキブリ歩きをしているシルナの後について、稽古場に向かった。





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 第二部7章 (13/38)

ゴキブリシルナと共に、稽古場にやって来た。

すると、そこは。

「な、何でこんなに人がいるの…?」

バーゲンセールでもやってんのかってくらい、大盛況だった。

成程、敵は本当に稽古場にあったようだな。

しかしおかしい。

実技試験が近い訳でも、トーナメントが行われる訳でもないのに。

何でこんなに、稽古場に生徒が集まってるのだろうか。

いや、勉強熱心で良いことではあるのだが。

しかも、何故か女子生徒の比率が高いような…。

一体何が原因で…と、思ったら。

生徒の人混みの中心に、見覚えのある人物がいた。

「ナジュ先生!今みたいな感じですか?」

「あぁ、はい。良いんじゃないですか?」

「ナジュ先生、ナジュ先生!次、私の見てください」

「えぇ、はい。良いですよ」

…犯人、発見。

敵は稽古場に…と言うか。

敵はナジュだった。

「君のせいだったのかぁぁぁっ!」

ゴキブリシルナが、獲物を見つけたと言わんばかりにナジュに突進した。