しかし。
辿り着いた図書室では。
「…」
ぐるりと図書室内を見渡す。
図書室の一角に設けられた、勉強や読書をする為の閲覧コーナーを見ても。
ポツポツ生徒の姿は見られるが、試験前のように、ぎっしり席が埋まってる、ってことはない。
図書室内も、特に何もなく、相変わらず静か。
「おかしい…。おかしいぞ!図書室が犯人じゃないのか!?」
静かじゃないのは、こいつだけ。
犯人って何だよ。
お前、誰かに生徒を奪われたと思ってるの?
「じゃあ他に、何処に…」
学生寮に帰ってんじゃないの?
と、言おうかと思ったら。
本を返しに来たらしい二人組の女子生徒が、俺達の横を通った。
そのとき、二人の会話が聞こえた。
「ね、この後稽古場行かない?」
「うん!行く行く」
という、他愛ない会話。
しかし、シルナは獲物を見つけた肉食獣のように、女子生徒達の肩を掴んだ。
「稽古場!?稽古場って言ったね君達!?」
「!?が、学院長先生?」
「稽古場が犯人なんだね!?そうなんだね!?」
「は、犯人…?」
図書室に本を返しに来ただけなのに、血眼になった学院長に捕まり、凄まれ。
可哀想に女子生徒達は、泣きそうになっていた。
二人にとっては、何が何だか分からないに違いない。
「はいはい、生徒を脅すな」
俺は、シルナを引き剥がした。
ったく、傍迷惑な奴だよ。
「ごめんな、今、学院長情緒不安定なんだ。君ら何も悪くないからな」
シルナを羽交い締めにしながら、俺が代わりに二人に謝った。
「は、はい…」
「このアホは、俺が代わりに後でぶん殴っとくから、もう行って良いよ。本当ごめんな」
「…はい…」
可哀想な二人の女子生徒は、何やら闘牛のように暴れて喚いているシルナを尻目に、怯えながら去っていった。
辿り着いた図書室では。
「…」
ぐるりと図書室内を見渡す。
図書室の一角に設けられた、勉強や読書をする為の閲覧コーナーを見ても。
ポツポツ生徒の姿は見られるが、試験前のように、ぎっしり席が埋まってる、ってことはない。
図書室内も、特に何もなく、相変わらず静か。
「おかしい…。おかしいぞ!図書室が犯人じゃないのか!?」
静かじゃないのは、こいつだけ。
犯人って何だよ。
お前、誰かに生徒を奪われたと思ってるの?
「じゃあ他に、何処に…」
学生寮に帰ってんじゃないの?
と、言おうかと思ったら。
本を返しに来たらしい二人組の女子生徒が、俺達の横を通った。
そのとき、二人の会話が聞こえた。
「ね、この後稽古場行かない?」
「うん!行く行く」
という、他愛ない会話。
しかし、シルナは獲物を見つけた肉食獣のように、女子生徒達の肩を掴んだ。
「稽古場!?稽古場って言ったね君達!?」
「!?が、学院長先生?」
「稽古場が犯人なんだね!?そうなんだね!?」
「は、犯人…?」
図書室に本を返しに来ただけなのに、血眼になった学院長に捕まり、凄まれ。
可哀想に女子生徒達は、泣きそうになっていた。
二人にとっては、何が何だか分からないに違いない。
「はいはい、生徒を脅すな」
俺は、シルナを引き剥がした。
ったく、傍迷惑な奴だよ。
「ごめんな、今、学院長情緒不安定なんだ。君ら何も悪くないからな」
シルナを羽交い締めにしながら、俺が代わりに二人に謝った。
「は、はい…」
「このアホは、俺が代わりに後でぶん殴っとくから、もう行って良いよ。本当ごめんな」
「…はい…」
可哀想な二人の女子生徒は、何やら闘牛のように暴れて喚いているシルナを尻目に、怯えながら去っていった。


