神殺しのクロノスタシス2

「で、何?話って」

「物凄く重要な話なんだよ」

物凄く重要な話?

それ、俺だけ聞いて大丈夫?イレースとか…ナジュにも聞かせた方が良いのでは?

それとももしかして。

「シルナにとって」重要なだけで、他の人間にとっては超どうでも良いことだったり?

「何?重要な話って」

もう勿体振らないで、さっさと教えてくれ。

「…おかしいんだ」

…おかしい?

自分の頭?

「おかしいんだよ…。羽久もそう思うでしょ?」

「いや…そう言われても…」

…おかしいか?何か。

「いつから?」

「学院に戻ってからだよ」

つまり、一週間前から、ってことか。

一週間前と変わったことと言えば。

「模様替えのこと?」

学院の匠、イレースによって、非常にスマート溢れる部屋に変えられてしまった。

まぁ、どうしても耐えられなかったらしく、デスクの隅にちっちゃいお菓子コーナーを作ってるけどさ。

「でもまぁ良いじゃん。綺麗にしてくれたんだし。大体、元々この学院長室汚過ぎ、」

「部屋の話ではない!」

「…あ、そう」

なんかめっちゃキレられたんだけど。

理不尽を感じる。

何故俺は、ただ学院長室に来たというだけで、怒られなければならないのか。

「他に変わったことがあるでしょ」

「他に…?」

…何か変わったか?

何一つ思い付かない。

…何だろうなぁ。

「…シルナが…不機嫌になってる」

「そりゃ不機嫌にもなるよ!」

また理不尽にキレられたんだけど。

労基に訴えて良いですか?

身に覚えのないことで怒鳴られる。立派なパワハラだぞこれ。

「何で不機嫌にならなきゃならないんだよ」

面倒臭いな、もう。

部屋綺麗にしてもらったんだから良いだろ。

「だっておかしいでしょ!」

「お前の頭以外の、何がおかしいんだ?」

「生徒が!来ないの!」

…は?

「放課後になったら、いつも生徒が遊びに来てくれてたのに!ここ一週間、放課後になっても、誰も遊びに来てくれない!」

「…」

「こんなのおかしいよ!今までこんなことなかったもん!皆何処行っちゃったの!?何で来てくれないの!?」

シルナは、涙目で訴えた。

…あのさ。

まず俺、一つ言って良い?

「…知るか!」

何でそんなことの為に、理不尽にキレられなきゃならんのだ。

納得行かねぇ。