神殺しのクロノスタシス2

家の外に出る為の試練は、たくさん続いた。

ある日は、何かを無理矢理口の中に突っ込まれ、苦い液体を飲まされた。

するとお腹が痛くなって、苦しかったけど、それもちゃんと頑張って、耐えた。

またある日は、冷たい水の中に放り込まれた。

冷たいし、息も苦しかったけど、それもちゃんと頑張って、耐えた。

そしてまたある日は、斧で首を跳ねられた。

これは凄く痛くて、ちょっと治るのに時間がかかったけど、でもそれもちゃんと頑張って、耐えた。

私、全部耐えたよ。

凄いでしょ?これで、自由に家の外に出て良い?

頑張ったんだから、誰か褒めてくれないかな。

ねぇ、何で?

何でなの?

一つ一つの試練を越える度に、皆の顔色が変わっていく。

何か恐ろしいものでも見るかのように、私を見る。

愛して欲しくて手を伸ばすのに、誰も掴んでくれない。

私が近寄るだけで、皆蜘蛛の子を散らしたように逃げていく。

どうして?

私、一杯痛いの我慢したよ。

外に出たいから。

誰かに愛されたいから。

それなのに。

何で、私の周りには誰もいないの?