その翌日。
久し振りに、母親が触れてくれた。
嬉しかったけど、でもあんまり強く引っ張るものだから、痛かった。
どうせなら、手を繋いでくれたら良いのに。
何で、無理矢理引っ張っていこうとするの?
私はその日、外に出た。
家の外に出た。
家の外があることを、初めて知った。
家の外には、多くの藁や薪が集められていた。
それが何なのか、私には分からなかった。
そんなことより、家の外という場所に出られたことに夢中だった。
あれは何?
そこに見えるものは何?
何で天井が青いの?
聞きたいことがたくさんあって、でも声が出なくて。
いきなり、目の前が明るく、熱くなってきた。
家の山に用意されていた薪に、誰かが火をつけたのだ。
勿論私は、それが火であることを知らなかった。
この明るくて、赤くて、熱いものは何?
何をする為のもの?
好奇心一杯で眺めていると、険しい顔をしたお爺さんがやって来た。
それまで知っている人は、家の中にいる家族と、老婆だけだった。
だから、新しい人に出会えて嬉しかった。
家の外には、こんな世界があったんだ。
面白くて、楽しそうなものばかり。
それなのに。
皆、何でそんなに険しい顔をしているの?
お爺さんが、私を抱え上げた。
抱っこされるなんて、記憶にある限り初めてで、私は嬉しくなる。
しかし。
お爺さんは、ぶん、と腕を動かし。
メラメラと燃える、赤くて熱いものの中に、私を投げ入れた。
身体が焼け、激痛が走った。
息が苦しいよ。
誰か助けて。
それなのに、周りで見ている人達は、何故か神妙な顔をして。
両親は、両手を合わせて祈っているようだった。
何で、こんな酷いことをするんだろう?
折角外に出られて嬉しいのに。
どうして?
どうして皆、そんな目で私を見るの?熱くて痛いのは、薪が全て焼けてなくなり、炎が消えるまで終わらなかった。
途中、血相を変えた誰かが、追加で薪を投げ入れたけど、無駄だった。
赤くて熱いものがなくなって、私はホッとした。
あぁ痛かった。
しかし、これは何だったんだろう。
家の外に出る為には、この試練を受けなければならなかったのだろうか。
私はちゃんとやりきった。
痛かったけど、ちゃんと我慢出来た。
だから、皆喜んでくれるはずなのに。
何で皆、私をそんな目で見るの?
久し振りに、母親が触れてくれた。
嬉しかったけど、でもあんまり強く引っ張るものだから、痛かった。
どうせなら、手を繋いでくれたら良いのに。
何で、無理矢理引っ張っていこうとするの?
私はその日、外に出た。
家の外に出た。
家の外があることを、初めて知った。
家の外には、多くの藁や薪が集められていた。
それが何なのか、私には分からなかった。
そんなことより、家の外という場所に出られたことに夢中だった。
あれは何?
そこに見えるものは何?
何で天井が青いの?
聞きたいことがたくさんあって、でも声が出なくて。
いきなり、目の前が明るく、熱くなってきた。
家の山に用意されていた薪に、誰かが火をつけたのだ。
勿論私は、それが火であることを知らなかった。
この明るくて、赤くて、熱いものは何?
何をする為のもの?
好奇心一杯で眺めていると、険しい顔をしたお爺さんがやって来た。
それまで知っている人は、家の中にいる家族と、老婆だけだった。
だから、新しい人に出会えて嬉しかった。
家の外には、こんな世界があったんだ。
面白くて、楽しそうなものばかり。
それなのに。
皆、何でそんなに険しい顔をしているの?
お爺さんが、私を抱え上げた。
抱っこされるなんて、記憶にある限り初めてで、私は嬉しくなる。
しかし。
お爺さんは、ぶん、と腕を動かし。
メラメラと燃える、赤くて熱いものの中に、私を投げ入れた。
身体が焼け、激痛が走った。
息が苦しいよ。
誰か助けて。
それなのに、周りで見ている人達は、何故か神妙な顔をして。
両親は、両手を合わせて祈っているようだった。
何で、こんな酷いことをするんだろう?
折角外に出られて嬉しいのに。
どうして?
どうして皆、そんな目で私を見るの?熱くて痛いのは、薪が全て焼けてなくなり、炎が消えるまで終わらなかった。
途中、血相を変えた誰かが、追加で薪を投げ入れたけど、無駄だった。
赤くて熱いものがなくなって、私はホッとした。
あぁ痛かった。
しかし、これは何だったんだろう。
家の外に出る為には、この試練を受けなければならなかったのだろうか。
私はちゃんとやりきった。
痛かったけど、ちゃんと我慢出来た。
だから、皆喜んでくれるはずなのに。
何で皆、私をそんな目で見るの?


