…私は、この光景を見たことがある。
でも、それはこの子じゃない。
そうだ、何故忘れていたのか。
「…違う…」
私の心を埋めるものは、こんなところにあるんじゃない。
「違う…違う、違う、違う…」
「…シルナさん?どうかしました?」
子供の母親が、心配そうに私を見上げた。
違う。
「私の居場所は、ここじゃない…」
私は、ここにいちゃいけない。
二度と、この場所に足を踏み入れることを許されない。
二度と、この場所にいた人達に顔向け出来ない。
だって、私は選んだのだから。
託された使命。期待。信頼。
それら全てを投げ打って。
私は選んだ。
この場所じゃない。
私が選んだのは、たった一人。
たった一人、愛した人の為に、私は。
悪魔に、魂を売り渡したのだ。
でも、それはこの子じゃない。
そうだ、何故忘れていたのか。
「…違う…」
私の心を埋めるものは、こんなところにあるんじゃない。
「違う…違う、違う、違う…」
「…シルナさん?どうかしました?」
子供の母親が、心配そうに私を見上げた。
違う。
「私の居場所は、ここじゃない…」
私は、ここにいちゃいけない。
二度と、この場所に足を踏み入れることを許されない。
二度と、この場所にいた人達に顔向け出来ない。
だって、私は選んだのだから。
託された使命。期待。信頼。
それら全てを投げ打って。
私は選んだ。
この場所じゃない。
私が選んだのは、たった一人。
たった一人、愛した人の為に、私は。
悪魔に、魂を売り渡したのだ。


