かつて世界で起きた聖戦。
神と神の争い。
最終的にそれを鎮めたのは、イーニシュフェルトの里の者達であり、そして。
いずれ復活するであろう邪神の責任を、たった一人の男に押し付けた。
シルナ・エインリー一人だけに。
なぁ、それって不公平じゃないか?
今に至るまで、彼がどれほど苦しみ、一人で苦悩し、死者の呪詛の声を聞きながら生きてきたと思う?
たった一人の背に乗せるには、あまりにも重過ぎる。
世界の平穏と引き換えに、一人の人間を人身御供として差し出してるようなものだ。
でもその人身御供だって、人間なんだ。
感情のない人形ではいられない。
一人なら、寂しくもなろう。
二人になれば、満たされもしよう。
愛したくもなるだろう。
愛されたくもなるだろう。
それは彼が生まれたときから、保証されていなければならない、人間として当然の権利だ。
「この世界は、今この時間は、シルナ・エインリーのお陰であるんだ」
「…」
あの男が神殺しの魔法を使ったから。
そのお陰で、邪神に支配される世界を防ぐことが出来た。
いわばシルナ・エインリーは、世界の英雄のはずなのだ。
それなのに、何故彼が悪者にされる?
英雄は、何をも愛しては駄目か?
いついかなるときも、世界の平和だけを考えていなきゃ駄目か?
笑ったり、泣いたり、愛したりしては駄目か?
生きてるから、文句だって言えるのだ。
あんたら、そこのところ、分かってるのか?
「もう充分だろ。解放してやれよ」
イーニシュフェルトの聖賢者なんて肩書き、もう彼には必要ない。
ただ愛する者の為に、生きさせてやれよ。
例えそれが、世界の破滅に繋がるのだとしても。
神と神の争い。
最終的にそれを鎮めたのは、イーニシュフェルトの里の者達であり、そして。
いずれ復活するであろう邪神の責任を、たった一人の男に押し付けた。
シルナ・エインリー一人だけに。
なぁ、それって不公平じゃないか?
今に至るまで、彼がどれほど苦しみ、一人で苦悩し、死者の呪詛の声を聞きながら生きてきたと思う?
たった一人の背に乗せるには、あまりにも重過ぎる。
世界の平穏と引き換えに、一人の人間を人身御供として差し出してるようなものだ。
でもその人身御供だって、人間なんだ。
感情のない人形ではいられない。
一人なら、寂しくもなろう。
二人になれば、満たされもしよう。
愛したくもなるだろう。
愛されたくもなるだろう。
それは彼が生まれたときから、保証されていなければならない、人間として当然の権利だ。
「この世界は、今この時間は、シルナ・エインリーのお陰であるんだ」
「…」
あの男が神殺しの魔法を使ったから。
そのお陰で、邪神に支配される世界を防ぐことが出来た。
いわばシルナ・エインリーは、世界の英雄のはずなのだ。
それなのに、何故彼が悪者にされる?
英雄は、何をも愛しては駄目か?
いついかなるときも、世界の平和だけを考えていなきゃ駄目か?
笑ったり、泣いたり、愛したりしては駄目か?
生きてるから、文句だって言えるのだ。
あんたら、そこのところ、分かってるのか?
「もう充分だろ。解放してやれよ」
イーニシュフェルトの聖賢者なんて肩書き、もう彼には必要ない。
ただ愛する者の為に、生きさせてやれよ。
例えそれが、世界の破滅に繋がるのだとしても。


