しかも。
ナジュを含めて七人って言ったら、ナジュが離脱した今、もう六人しかいないってことじゃないか。
「じゃあ、今は六人なんですか?」
「そうなりますね。僕抜けましたし」
六人…たった六人。
『禁忌の黒魔導書』の数より少ないじゃないか。
何だそれは。
そんなの組織と言えるのか。
ただの同好会じゃないか。
聖なる神同好会。
何て言うか…一気にどうでも良くなってきた。
「たった六人の組織くらい、放っておいても良くないですか?」
と、面倒臭がりのルイーシュ。
ルイーシュじゃないが、俺もそう思い始めてきた。
たかが六人の聖なる神同好会、放っておいても良いんじゃないか。
以前は『禁忌の黒魔導書』なんかを持ち出して、悪さしていたかもしれないが。
それは、ナジュの力を借りてのことだった訳だし。
『カタストロフィ』にとって、大きな戦力であったに違いないナジュが、こちら側についた今。
『カタストロフィ』に、聖魔騎士団と事を構える余裕があるのか?
ナジュの離脱は、向こうにとっても誤算だったのだろうし。
しばらくは、大人しくしてるんじゃないか。
しかし。
ナジュは溜め息混じりに言った。
「僕も、放っておいて良いと思うんですけどねぇ…。でも、向こうは多分放っておいてはくれないでしょう」
「何?」
こちらが放っておくのではなく。
向こうが、放っておいてくれない?
「皆さん、ちょっと考えてみてくれませんか」
ナジュは、珍しく真面目な顔で俺達に言った。
「何をですか」
「例えば、ここにいる六人が、聖魔騎士団を抜けて、ルーデュニア聖王国に宣戦布告してきたら、どうなると思います?」
「…!」
ここにいる六人。
聖魔騎士団団長と、魔導部隊大隊長達。
その中から六人が離脱して、徒党を組んで宣戦布告してきたら。
…色んな意味で、放っておけない。
脅威なんてもんじゃないぞ。
それこそ、聖魔騎士団全員で立ち向かわなければならないレベルだ。
ここにいる全員が、それだけの力を持ってる。
彼らの実力は、俺達も互いによく知っている。
今は、皆シルナのもとで、聖魔騎士団側についてるが。
彼らが敵に回るとしたら、それは…。
たった六人。
されど六人。
「…そんなに強いんですか?『カタストロフィ』のメンバーは」
シュニィは、冷静な声で尋ねた。
「少なくとも、あなた方と対等に渡り合えるくらいの実力はある…と言っておきましょう」
「…」
…不死身のナジュが、そう言うのだ。
相当の敵だと考えて良いだろう。
ナジュを含めて七人って言ったら、ナジュが離脱した今、もう六人しかいないってことじゃないか。
「じゃあ、今は六人なんですか?」
「そうなりますね。僕抜けましたし」
六人…たった六人。
『禁忌の黒魔導書』の数より少ないじゃないか。
何だそれは。
そんなの組織と言えるのか。
ただの同好会じゃないか。
聖なる神同好会。
何て言うか…一気にどうでも良くなってきた。
「たった六人の組織くらい、放っておいても良くないですか?」
と、面倒臭がりのルイーシュ。
ルイーシュじゃないが、俺もそう思い始めてきた。
たかが六人の聖なる神同好会、放っておいても良いんじゃないか。
以前は『禁忌の黒魔導書』なんかを持ち出して、悪さしていたかもしれないが。
それは、ナジュの力を借りてのことだった訳だし。
『カタストロフィ』にとって、大きな戦力であったに違いないナジュが、こちら側についた今。
『カタストロフィ』に、聖魔騎士団と事を構える余裕があるのか?
ナジュの離脱は、向こうにとっても誤算だったのだろうし。
しばらくは、大人しくしてるんじゃないか。
しかし。
ナジュは溜め息混じりに言った。
「僕も、放っておいて良いと思うんですけどねぇ…。でも、向こうは多分放っておいてはくれないでしょう」
「何?」
こちらが放っておくのではなく。
向こうが、放っておいてくれない?
「皆さん、ちょっと考えてみてくれませんか」
ナジュは、珍しく真面目な顔で俺達に言った。
「何をですか」
「例えば、ここにいる六人が、聖魔騎士団を抜けて、ルーデュニア聖王国に宣戦布告してきたら、どうなると思います?」
「…!」
ここにいる六人。
聖魔騎士団団長と、魔導部隊大隊長達。
その中から六人が離脱して、徒党を組んで宣戦布告してきたら。
…色んな意味で、放っておけない。
脅威なんてもんじゃないぞ。
それこそ、聖魔騎士団全員で立ち向かわなければならないレベルだ。
ここにいる全員が、それだけの力を持ってる。
彼らの実力は、俺達も互いによく知っている。
今は、皆シルナのもとで、聖魔騎士団側についてるが。
彼らが敵に回るとしたら、それは…。
たった六人。
されど六人。
「…そんなに強いんですか?『カタストロフィ』のメンバーは」
シュニィは、冷静な声で尋ねた。
「少なくとも、あなた方と対等に渡り合えるくらいの実力はある…と言っておきましょう」
「…」
…不死身のナジュが、そう言うのだ。
相当の敵だと考えて良いだろう。


