…十数分後。
「ひっく…ひっく…」
「…」
イレース渾身の雷魔法に打たれ、泣きじゃくるシルナの姿があった。
良かったな、泣きじゃくるくらいで済んで。
イレース相手だ。殺されててもおかしくなかったぞ。
馬鹿な奴だよ。
あのイレースが、授業中に教室を覗き見されて、気づかない訳ないだろ。
バレるに決まってる。
案の定、即刻バレてるし。
それなのに。
「…次、ナジュ君のところに行く」
全然懲りてない。この学院長。
「もうやめとけよ…」
まぁ、ナジュなら、授業覗き見されても怒りそうにはないが。
どうやったって、ナジュイレースの美男美女には敵わないよ。
おっさんなんだから。
「確か今、ナジュ君…稽古場にいるよね?」
「あぁ。あいつ実技授業多いから…」
「じゃあ稽古場見に行く」
だから、もうやめとけって。
しかし、シルナは諦めない。
どうしても、自分の派閥が欲しいらしい。
で、それに何で俺が巻き込まれなければならないのか。
「ひっく…ひっく…」
「…」
イレース渾身の雷魔法に打たれ、泣きじゃくるシルナの姿があった。
良かったな、泣きじゃくるくらいで済んで。
イレース相手だ。殺されててもおかしくなかったぞ。
馬鹿な奴だよ。
あのイレースが、授業中に教室を覗き見されて、気づかない訳ないだろ。
バレるに決まってる。
案の定、即刻バレてるし。
それなのに。
「…次、ナジュ君のところに行く」
全然懲りてない。この学院長。
「もうやめとけよ…」
まぁ、ナジュなら、授業覗き見されても怒りそうにはないが。
どうやったって、ナジュイレースの美男美女には敵わないよ。
おっさんなんだから。
「確か今、ナジュ君…稽古場にいるよね?」
「あぁ。あいつ実技授業多いから…」
「じゃあ稽古場見に行く」
だから、もうやめとけって。
しかし、シルナは諦めない。
どうしても、自分の派閥が欲しいらしい。
で、それに何で俺が巻き込まれなければならないのか。


