普通に訪ねても、多分シャーロットは部屋に入れてくれないだろう。
何か特別な方法を使わなくては。
そこまでは、俺もシルナも同意見。
…で。
シルナが持ってきたのが、このピンク色の、うさぎのパペット人形。
シルナはシャーロットの部屋をノックし、ちょびっとだけ扉を開け。
その小さな隙間から、うさぎをひょこっ、と覗かせ。
ちっこいうさぎの手をぴょこぴょこ動かして、この気持ち悪い声真似。
「シャーロットちゃ~ん。うさぎさんですよ~」
これは殺意沸く。
シャーロット、この馬鹿うさぎ、叩き出して良いと思うぞ。
俺が許す。
良い歳して、何が「うさぎさんですよ~」だ。
今頃シャーロット、ぎょっとしてるに違いない。
何者が来たのかと。
「シルナうさぎだよ~」
正体バレバレじゃねぇか。
自ら名前を明かして、開けてくれると思ってるのか。
「な、何…?」
部屋の中から、シャーロットのものらしき、掠れた声が聞こえた。
そりゃそんな反応になる。
むしろ怖いだろうな。
「シルナうさぎさんは~。シャーロットちゃんとお話ししたいな~」
ぴょこぴょこ、と手を動かすシルナうさぎ。
これはキモい。
そして白々しい。
これが満を持した学院長の秘策かと思うと、情けなくて涙が出そうになるな。
何か特別な方法を使わなくては。
そこまでは、俺もシルナも同意見。
…で。
シルナが持ってきたのが、このピンク色の、うさぎのパペット人形。
シルナはシャーロットの部屋をノックし、ちょびっとだけ扉を開け。
その小さな隙間から、うさぎをひょこっ、と覗かせ。
ちっこいうさぎの手をぴょこぴょこ動かして、この気持ち悪い声真似。
「シャーロットちゃ~ん。うさぎさんですよ~」
これは殺意沸く。
シャーロット、この馬鹿うさぎ、叩き出して良いと思うぞ。
俺が許す。
良い歳して、何が「うさぎさんですよ~」だ。
今頃シャーロット、ぎょっとしてるに違いない。
何者が来たのかと。
「シルナうさぎだよ~」
正体バレバレじゃねぇか。
自ら名前を明かして、開けてくれると思ってるのか。
「な、何…?」
部屋の中から、シャーロットのものらしき、掠れた声が聞こえた。
そりゃそんな反応になる。
むしろ怖いだろうな。
「シルナうさぎさんは~。シャーロットちゃんとお話ししたいな~」
ぴょこぴょこ、と手を動かすシルナうさぎ。
これはキモい。
そして白々しい。
これが満を持した学院長の秘策かと思うと、情けなくて涙が出そうになるな。


