…さて。
ニーナを宥め、寮に返してから。
俺とシルナは、作戦会議を始めた。
「…どうする?」
「勿論助ける」
即答のシルナ。
まぁ、お前はそうだろうよ。
どうでも良いけど、口の端にチョコクリームついてるぞ。
その顔で助けるとか言われてもな。
「でも、会いたくないって言ってるんだろ?」
クラスメイトにも会いたくないって言ってるくらいのに…。
学院長が訪ねていって、「話をしよう」と誘っても。
むしろ、威嚇してるようなもんだ。
逆に恐ろしくて、何も打ち明けることは出来ないだろう。
これでも、新入生にはやっぱりまだ恐れられてるシルナだからな。
ましてや、何かを怖がっている生徒だ。
シルナが押し掛けていったら、更に怯えさせることにもなりかねない。
「長期戦も覚悟して…。まずは手紙でも…」
直接会うのは無理でも、文通なら受け入れてくれるかもしれない。
簡単なメモでも構わない。
まずは、俺達が敵ではない、むしろ助けようとしているのだと理解してもらうところから…。
…と、思ったが。
「その必要はないよ、羽久」
何故かシルナ、自信満々。
口の端にクリームついてるから、いまいち頼りない。
「どうするんだよ?まさか無理矢理突撃して、引き摺って連れてくる訳じゃないよな?」
もしそんなことをしたら、俺がシルナをぶん殴ってふん縛って。
ついでに、ルイーシュに頼んで亜空間に閉じ込めてもらって、一週間くらい正座で反省させるけど。
「勿論、そんなことはしないよ」
あぁ、それなら良かった。
命拾いしたな、シルナ。
まぁ、シルナがそんなことするはずないか。
「良い考えがあるんだ。明日、試してみよう」
「何で明日?」
今すぐ行けよ。
今この瞬間にも、泣いてるかもしれないんだぞ。
「いや…。今行ったら、部屋にニーナちゃんいるから…」
「…あー…」
ルームメイトの前じゃ、言いたいことも言えんわな。
聞かれたくないこともあるだろうし。
「…イレースは呼ばなくて大丈夫なのか?もし、同性じゃないと話しにくいことなら…」
思春期の少女だ。
同性にしか分からない悩みも、多々あるだろう。
男性教師には、なかなか言いにくいこともあるかもしれない。
その場合、イーニシュフェルトで唯一の女性教師であるイレースの出番だ。
実は、以前そんなことがあったのだ。
ニーナを宥め、寮に返してから。
俺とシルナは、作戦会議を始めた。
「…どうする?」
「勿論助ける」
即答のシルナ。
まぁ、お前はそうだろうよ。
どうでも良いけど、口の端にチョコクリームついてるぞ。
その顔で助けるとか言われてもな。
「でも、会いたくないって言ってるんだろ?」
クラスメイトにも会いたくないって言ってるくらいのに…。
学院長が訪ねていって、「話をしよう」と誘っても。
むしろ、威嚇してるようなもんだ。
逆に恐ろしくて、何も打ち明けることは出来ないだろう。
これでも、新入生にはやっぱりまだ恐れられてるシルナだからな。
ましてや、何かを怖がっている生徒だ。
シルナが押し掛けていったら、更に怯えさせることにもなりかねない。
「長期戦も覚悟して…。まずは手紙でも…」
直接会うのは無理でも、文通なら受け入れてくれるかもしれない。
簡単なメモでも構わない。
まずは、俺達が敵ではない、むしろ助けようとしているのだと理解してもらうところから…。
…と、思ったが。
「その必要はないよ、羽久」
何故かシルナ、自信満々。
口の端にクリームついてるから、いまいち頼りない。
「どうするんだよ?まさか無理矢理突撃して、引き摺って連れてくる訳じゃないよな?」
もしそんなことをしたら、俺がシルナをぶん殴ってふん縛って。
ついでに、ルイーシュに頼んで亜空間に閉じ込めてもらって、一週間くらい正座で反省させるけど。
「勿論、そんなことはしないよ」
あぁ、それなら良かった。
命拾いしたな、シルナ。
まぁ、シルナがそんなことするはずないか。
「良い考えがあるんだ。明日、試してみよう」
「何で明日?」
今すぐ行けよ。
今この瞬間にも、泣いてるかもしれないんだぞ。
「いや…。今行ったら、部屋にニーナちゃんいるから…」
「…あー…」
ルームメイトの前じゃ、言いたいことも言えんわな。
聞かれたくないこともあるだろうし。
「…イレースは呼ばなくて大丈夫なのか?もし、同性じゃないと話しにくいことなら…」
思春期の少女だ。
同性にしか分からない悩みも、多々あるだろう。
男性教師には、なかなか言いにくいこともあるかもしれない。
その場合、イーニシュフェルトで唯一の女性教師であるイレースの出番だ。
実は、以前そんなことがあったのだ。


