「ごめんなさい…」
自分が悪い訳でもないのに、ニーナは泣きそうになりながら謝った。
「ニーナちゃんは悪くないよ。よく話してくれたね、ありがとう。心配しなくて大丈夫だからね。私の方から、シャーロットちゃんとよく話してみるよ」
シルナは、ニーナの肩に手を置いて、優しくそう言った。
「あの…学院長先生」
「うん?」
「シャーロットちゃん、サボってる訳じゃないんです。聞いた訳じゃないけど、それは分かるんです」
「…ニーナちゃん…」
ニーナは、訴えかけるように言った。
「毎朝、本当に辛そうで…。夜中に、ベッドの中で泣いてることもあって…」
「…」
「私、何て声をかけたら良いのか分からなくて…」
…彼女のも彼女なりに、ルームメイトのことで悩んでたんだな。
気づかなくて、悪いことをした。
「…分かったよ。ニーナちゃん」
シルナは、努めて優しく言った。
「辛かったね。気づいてあげられなくて、ごめんね」
「先生…。シャーロットちゃん…大丈夫でしょうか?」
この期に及んで、心配するのはルームメイトのことか。
「大丈夫だよ」
シルナは、きっぱりと答えた。
シルナが大丈夫だと言うのだから、心配は要らない。
「後のことは私に任せて。私がシャーロットちゃんと話してみるからね」
「でも…。シャーロットちゃん、誰にも会いたくないって…」
「大丈夫。上手く説得してみせるから」
自信満々に答えるも、ニーナはまだ不安そうな表情。
そんなニーナに、俺はこうフォローを入れた。
「心配するな。胡散臭い話術で他人を籠絡するのは、シルナの特技だから」
「ちょっと羽久!詐欺師みたいな言い方やめて!」
似たようなもんだろ。
「とにかく、後のことは大人に任せておけば良いから。もう心配しなくて良い」
俺はそう言って、ニーナを宥めた。
「先生…」
「大丈夫。伊達にイーニシュフェルトの教師やってないよ」
シルナも、俺もな。
「…シャーロットちゃんのこと、助けてあげてください。お願いします…」
ニーナは、ぺこりと頭を下げた。
…そんなこと。
「言われるまでもない」
自分の生徒が、泣いて困ってるのに無視するなんて、他の誰が許しても、シルナだけは絶対に許さないからな。
自分が悪い訳でもないのに、ニーナは泣きそうになりながら謝った。
「ニーナちゃんは悪くないよ。よく話してくれたね、ありがとう。心配しなくて大丈夫だからね。私の方から、シャーロットちゃんとよく話してみるよ」
シルナは、ニーナの肩に手を置いて、優しくそう言った。
「あの…学院長先生」
「うん?」
「シャーロットちゃん、サボってる訳じゃないんです。聞いた訳じゃないけど、それは分かるんです」
「…ニーナちゃん…」
ニーナは、訴えかけるように言った。
「毎朝、本当に辛そうで…。夜中に、ベッドの中で泣いてることもあって…」
「…」
「私、何て声をかけたら良いのか分からなくて…」
…彼女のも彼女なりに、ルームメイトのことで悩んでたんだな。
気づかなくて、悪いことをした。
「…分かったよ。ニーナちゃん」
シルナは、努めて優しく言った。
「辛かったね。気づいてあげられなくて、ごめんね」
「先生…。シャーロットちゃん…大丈夫でしょうか?」
この期に及んで、心配するのはルームメイトのことか。
「大丈夫だよ」
シルナは、きっぱりと答えた。
シルナが大丈夫だと言うのだから、心配は要らない。
「後のことは私に任せて。私がシャーロットちゃんと話してみるからね」
「でも…。シャーロットちゃん、誰にも会いたくないって…」
「大丈夫。上手く説得してみせるから」
自信満々に答えるも、ニーナはまだ不安そうな表情。
そんなニーナに、俺はこうフォローを入れた。
「心配するな。胡散臭い話術で他人を籠絡するのは、シルナの特技だから」
「ちょっと羽久!詐欺師みたいな言い方やめて!」
似たようなもんだろ。
「とにかく、後のことは大人に任せておけば良いから。もう心配しなくて良い」
俺はそう言って、ニーナを宥めた。
「先生…」
「大丈夫。伊達にイーニシュフェルトの教師やってないよ」
シルナも、俺もな。
「…シャーロットちゃんのこと、助けてあげてください。お願いします…」
ニーナは、ぺこりと頭を下げた。
…そんなこと。
「言われるまでもない」
自分の生徒が、泣いて困ってるのに無視するなんて、他の誰が許しても、シルナだけは絶対に許さないからな。


