そして。
「次に、クュルナちゃん」
「はい」
「クュルナちゃんは、吐月君と組んでもらおうと思ってる」
「分かりました」
クュルナは、即答で頷いた。
彼女は恐らく、誰がペアでも異議を唱えるつもりはなかったのだろう。
学院長が、それが最善と決めたなら、それに従う。
クュルナはそういう人間だ。
更に。
「君もそれで良い?吐月君」
「はい。勿論です、学院長」
吐月の方も、即答であった。
以前、吐月や無闇のような召喚魔導師は、誰かとペアを組んで戦うのは難しい、と話し合ったことがあるが。
今回は、単独行動は出来る限り避けたい。
ならば、どうしてもペアを組まなければならないなら、吐月にはクュルナが最適だ。
このペアにした理由は、これも互いの相性補完の為。
吐月は、ベルフェゴールという魔物を従えている召喚魔導師。
冥界でも最上位とされるベルフェゴールと、それを操る吐月は、間違いなく強力なアタッカーになる。
それに対し。
クュルナは、シュニィやジュリスのように、器用に全ての魔法をバランス良く扱うことが出来る。
ならば、アタッカーとして吐月を前に出し、クュルナは後衛で、吐月のサポートをする。
器用なクュルナなら、最適なサポートをすることが出来る。
それに、召喚魔導師は、元々魔物と魔導師の二人で一人の関係。
下手に付け焼き刃の連携をして、失敗するより。
最初から分業していた方が、お互いにとっても良いだろう。
そう考えた上での、クュルナ・吐月ペアだ。
「私達は、残留組ですか。それとも捜索に?」
「クュルナちゃんと吐月君は、捜索組に加わってもらいたい」
「そうですか。分かりました」
またしても即答。
「俺も、それで構いません」
吐月の方もだ。
即席のペアではあるが、この二人はお互い、性格的に、主張し合わないタイプなので。
ぶつかり合って衝突、なんてことはないだろう。
で、むしろぶつかり合って衝突しそうなのは。
「…君達は、もう言うまでもないよね」
「…ですよねー…」
キュレムは、盛大な溜め息をついた。
「次に、クュルナちゃん」
「はい」
「クュルナちゃんは、吐月君と組んでもらおうと思ってる」
「分かりました」
クュルナは、即答で頷いた。
彼女は恐らく、誰がペアでも異議を唱えるつもりはなかったのだろう。
学院長が、それが最善と決めたなら、それに従う。
クュルナはそういう人間だ。
更に。
「君もそれで良い?吐月君」
「はい。勿論です、学院長」
吐月の方も、即答であった。
以前、吐月や無闇のような召喚魔導師は、誰かとペアを組んで戦うのは難しい、と話し合ったことがあるが。
今回は、単独行動は出来る限り避けたい。
ならば、どうしてもペアを組まなければならないなら、吐月にはクュルナが最適だ。
このペアにした理由は、これも互いの相性補完の為。
吐月は、ベルフェゴールという魔物を従えている召喚魔導師。
冥界でも最上位とされるベルフェゴールと、それを操る吐月は、間違いなく強力なアタッカーになる。
それに対し。
クュルナは、シュニィやジュリスのように、器用に全ての魔法をバランス良く扱うことが出来る。
ならば、アタッカーとして吐月を前に出し、クュルナは後衛で、吐月のサポートをする。
器用なクュルナなら、最適なサポートをすることが出来る。
それに、召喚魔導師は、元々魔物と魔導師の二人で一人の関係。
下手に付け焼き刃の連携をして、失敗するより。
最初から分業していた方が、お互いにとっても良いだろう。
そう考えた上での、クュルナ・吐月ペアだ。
「私達は、残留組ですか。それとも捜索に?」
「クュルナちゃんと吐月君は、捜索組に加わってもらいたい」
「そうですか。分かりました」
またしても即答。
「俺も、それで構いません」
吐月の方もだ。
即席のペアではあるが、この二人はお互い、性格的に、主張し合わないタイプなので。
ぶつかり合って衝突、なんてことはないだろう。
で、むしろぶつかり合って衝突しそうなのは。
「…君達は、もう言うまでもないよね」
「…ですよねー…」
キュレムは、盛大な溜め息をついた。


