シルナが一番心配しているのは、そこだ。
生徒の命より、自分の命よりも。
「前の」俺の中にいる…邪神。
それを守るのが、今のシルナの生きる理由…。
「…君は殺させないよ、私は」
「…」
「絶対に殺させない。君のことは、必ず私が守る…」
…そうやって。
また一人で抱え込んじゃってさ。
お前の悪いところだよ。
「…聖魔騎士団に、協力を求めよう」
だから俺は、そう言った。
シルナを一人にしない為に。
「…!でも、彼らは関係ない。こんなことになったのは、そもそも私が間違った選択をしたせいで…」
「うるさい。そうやってまたお前は、全部一人で抱え込もうとして」
「…それは…」
「ちょっとは頼れよ。そもそも『禁忌の黒魔導書』の調査については、聖魔騎士団から依頼されたんだ。必要とあれば、頼むのは当然だ」
むしろ俺達は被害者だろ。
危うく生徒の命が失われるところだった。
「羽久…」
「一人で抱えるな。お前には仲間がいるだろ」
教え子と言う名の、仲間が。
ナジュ・アンブローシアの素性が分からない以上、もう俺達二人だけの手には負えない。
おまけにあいつは、何処かしらの組織に所属しているのだ。
その組織が、何名で構成されているのか、どれほどの戦力を持っているのかは分からない。
向こうが複数人で来るなら、こちらも同じことをするまでだ。
聖魔騎士団と協力して、『殺戮の堕天使』を捕まえる。
そして、奴らの目的とやらをぶっ潰す。
その為に、聖魔騎士団の協力は不可欠だ。
形振り構ってる暇はない。
四の五の言ってる場合でもない。
「…分かった」
シルナは、少し微笑んで頷いた。
「皆を集めて、これからどうするか話し合おう」
「あぁ」
それで良い。
俺達が揃えば、堕天使だろうと神だろうと、敵う相手がいるものか。
生徒の命より、自分の命よりも。
「前の」俺の中にいる…邪神。
それを守るのが、今のシルナの生きる理由…。
「…君は殺させないよ、私は」
「…」
「絶対に殺させない。君のことは、必ず私が守る…」
…そうやって。
また一人で抱え込んじゃってさ。
お前の悪いところだよ。
「…聖魔騎士団に、協力を求めよう」
だから俺は、そう言った。
シルナを一人にしない為に。
「…!でも、彼らは関係ない。こんなことになったのは、そもそも私が間違った選択をしたせいで…」
「うるさい。そうやってまたお前は、全部一人で抱え込もうとして」
「…それは…」
「ちょっとは頼れよ。そもそも『禁忌の黒魔導書』の調査については、聖魔騎士団から依頼されたんだ。必要とあれば、頼むのは当然だ」
むしろ俺達は被害者だろ。
危うく生徒の命が失われるところだった。
「羽久…」
「一人で抱えるな。お前には仲間がいるだろ」
教え子と言う名の、仲間が。
ナジュ・アンブローシアの素性が分からない以上、もう俺達二人だけの手には負えない。
おまけにあいつは、何処かしらの組織に所属しているのだ。
その組織が、何名で構成されているのか、どれほどの戦力を持っているのかは分からない。
向こうが複数人で来るなら、こちらも同じことをするまでだ。
聖魔騎士団と協力して、『殺戮の堕天使』を捕まえる。
そして、奴らの目的とやらをぶっ潰す。
その為に、聖魔騎士団の協力は不可欠だ。
形振り構ってる暇はない。
四の五の言ってる場合でもない。
「…分かった」
シルナは、少し微笑んで頷いた。
「皆を集めて、これからどうするか話し合おう」
「あぁ」
それで良い。
俺達が揃えば、堕天使だろうと神だろうと、敵う相手がいるものか。


