イレースと天音を、それぞれ帰してから。
俺とシルナは、学院長室に戻った。
シルナは、珍しく真面目な顔をしていた。
…良くないな。
シルナは、だらだらとチョコレートでも摘まんでるくらいの方が良いのだ。
だって、それは世界が平和だって印だから。
「…さっき、イレースちゃんと天音君の前では、言わなかったけど」
シルナが、口を開いた。
「何?」
「ナジュ君がイーニシュフェルト魔導学院に潜入したのは、何でだと思う?」
…そうだな。
奴らの目的は、まだ確認してなかったな。
確認と言っても、正確には、推測に過ぎない。
本人達に聞いた訳じゃないんだから。
でも…恐らく。
「…聖なる神の復活?」
ベリクリーデを名指しで連れてこいと言うのだから、それ以外に理由はないだろう。
しかし、シルナは。
「…それだけだったら、まだ良いよ」
「…」
シルナが、何を憂慮しているのか。
俺にも分かる。
聖なる神が復活しようが、封印されたままでいようが、どっちでも良い。
そんなことはどうでも良い。
それよりも。
聖なる神が復活してしまえば、神は俺を殺そうとするだろう。
俺の中にいるという…邪神を。
俺とシルナは、学院長室に戻った。
シルナは、珍しく真面目な顔をしていた。
…良くないな。
シルナは、だらだらとチョコレートでも摘まんでるくらいの方が良いのだ。
だって、それは世界が平和だって印だから。
「…さっき、イレースちゃんと天音君の前では、言わなかったけど」
シルナが、口を開いた。
「何?」
「ナジュ君がイーニシュフェルト魔導学院に潜入したのは、何でだと思う?」
…そうだな。
奴らの目的は、まだ確認してなかったな。
確認と言っても、正確には、推測に過ぎない。
本人達に聞いた訳じゃないんだから。
でも…恐らく。
「…聖なる神の復活?」
ベリクリーデを名指しで連れてこいと言うのだから、それ以外に理由はないだろう。
しかし、シルナは。
「…それだけだったら、まだ良いよ」
「…」
シルナが、何を憂慮しているのか。
俺にも分かる。
聖なる神が復活しようが、封印されたままでいようが、どっちでも良い。
そんなことはどうでも良い。
それよりも。
聖なる神が復活してしまえば、神は俺を殺そうとするだろう。
俺の中にいるという…邪神を。


