「今年から入ったとかいう、女教師は?あれは何者なのか、確認出来たのか」
幹部の一人、レイモンドが尋ねてきた。
女教師、と言えば。
「イレース・クローリアのことですか」
「そんな名前だったか」
「他に女教師はいませんよ、イーニシュフェルトには」
女教師の姿をした、シルナ・エインリーの分身ならいるけどな。
「聞けば、元はラミッドフルス魔導学院の教師だったとか」
「そうらしいですね」
「その女とは接触したのか」
「面と向かって話したことはありませんけど…。一応、観察はしましたよ」
何度か、彼女の授業を受けている。
そのときに、見させてもらった。
反吐が出るかと思ったよ。
「その女をこちらにつけることが出来れば、シルナ・エインリーも…」
「あぁ、無理無理。それは不可能です」
「何?」
イレース・クローリアを『カタストロフィ』に勧誘する。
そりゃ大きな戦力にはなるが。
絶対に、それは有り得ない。
「あの人、既にシルナ・エインリーに洗脳済みですから」
言葉巧みに他人を籠絡し、利用するのは、シルナ・エインリーの専売特許、ってな。
ラミッドフルス魔導学院から、イーニシュフェルト魔導学院に鞍替えしたのが、何よりもの証拠。
シルナ・エインリーの為なら、命を差し出しても構わないと考える、盲信者の一人。
愚かで憐れな、シルナ・エインリーの手駒の一人に過ぎない。
彼女を味方につけようとするのは、無謀というものだ。
むしろ危険だ。
シルナ・エインリーと、彼の盲信者達の結束力を、舐めてはいけない。
イレース・クローリアを観察して、よく分かった。
あの男、シルナ・エインリー。
「…あの男は、悪魔ですよ」
お前が言うか、と。
自分でそう思ったが、言わずにいられなかった。
幹部の一人、レイモンドが尋ねてきた。
女教師、と言えば。
「イレース・クローリアのことですか」
「そんな名前だったか」
「他に女教師はいませんよ、イーニシュフェルトには」
女教師の姿をした、シルナ・エインリーの分身ならいるけどな。
「聞けば、元はラミッドフルス魔導学院の教師だったとか」
「そうらしいですね」
「その女とは接触したのか」
「面と向かって話したことはありませんけど…。一応、観察はしましたよ」
何度か、彼女の授業を受けている。
そのときに、見させてもらった。
反吐が出るかと思ったよ。
「その女をこちらにつけることが出来れば、シルナ・エインリーも…」
「あぁ、無理無理。それは不可能です」
「何?」
イレース・クローリアを『カタストロフィ』に勧誘する。
そりゃ大きな戦力にはなるが。
絶対に、それは有り得ない。
「あの人、既にシルナ・エインリーに洗脳済みですから」
言葉巧みに他人を籠絡し、利用するのは、シルナ・エインリーの専売特許、ってな。
ラミッドフルス魔導学院から、イーニシュフェルト魔導学院に鞍替えしたのが、何よりもの証拠。
シルナ・エインリーの為なら、命を差し出しても構わないと考える、盲信者の一人。
愚かで憐れな、シルナ・エインリーの手駒の一人に過ぎない。
彼女を味方につけようとするのは、無謀というものだ。
むしろ危険だ。
シルナ・エインリーと、彼の盲信者達の結束力を、舐めてはいけない。
イレース・クローリアを観察して、よく分かった。
あの男、シルナ・エインリー。
「…あの男は、悪魔ですよ」
お前が言うか、と。
自分でそう思ったが、言わずにいられなかった。


