「七不思議だよ!?怖いじゃないか!」
「良い歳して、幽霊の何が怖いんですか」
「この噂が広まって、『イーニシュフェルト魔導学院にはお化けが出るから、他の学校にしよう』って思って、受験生が減るかもしれないんだよ!大変なことだよ!」
そんな理由で志望校変える人、いる?
多分いないよ。
「馬鹿馬鹿しい。学校の七不思議なんて、どの学校にでもあります」
あくまで、イレースはまともに取り合わない。
「暇な生徒が、注目を浴びたいが為に下らないことを考えてるだけです」
一刀両断だな。
まぁ、七不思議の始まりなんて、そんなもんだ。
「ちなみに、ラミッドフルス魔導学院にも、七不思議とかあった?」
「ありましたよ。あまりに下らないので、私も詳しくは聞いていませんが」
鬼教官だもんな。
しかし、シルナは納得が行かないらしく。
「やだよ怖いよ!はっきりしないのが一番怖いよ!」
「じゃあ、確かめに行けば良いだろ」
「羽久もついてきてくれるよね?」
は?
「何で俺が、そんな下らない夜回りに付き合わなきゃならないんだ」
一人で行けよ。
「一人だったら怖いんだもん!」
「…」
「お願い羽久!ついてきて!イレースちゃんも!お菓子あげるから、ねっ!」
「…」
…お菓子に釣られて、深夜の校舎を徘徊する奴がいると思ってるのだろうか。
俺とイレースは、間違いなくこのとき、同じことを考えていたに違いない。
「…私はお断りしますよ。明日の授業の準備がありますから」
「あぁっ!イレースちゃん!」
「では失礼」
イレース、さっさと逃走。
偉いなぁあいつは…。
で、残るは。
「羽久お願いだよ~!ついてきてよ~!」
「馬鹿だな…。怖いなら行くなよ…」
どうせ噂なんだから、噂のままで良いじゃないか。
何故、わざわざ確かめる必要がある。
「だって、はっきりしなかったら怖いじゃん!本当にそんなお化けがいるのなら、成仏してもらわなきゃいけないし!」
「…」
「お願いだよ~。一人だと怖いんだよ~…」
涙目で懇願する学院長(おっさん)。
…全く救いようがないな。
「…分かったよ。行くよ」
「…!ありがとう羽久!」
そう答える以外に、俺に選択肢があっただろうか。
結局は、巻き込まれる運命なのだ。
「良い歳して、幽霊の何が怖いんですか」
「この噂が広まって、『イーニシュフェルト魔導学院にはお化けが出るから、他の学校にしよう』って思って、受験生が減るかもしれないんだよ!大変なことだよ!」
そんな理由で志望校変える人、いる?
多分いないよ。
「馬鹿馬鹿しい。学校の七不思議なんて、どの学校にでもあります」
あくまで、イレースはまともに取り合わない。
「暇な生徒が、注目を浴びたいが為に下らないことを考えてるだけです」
一刀両断だな。
まぁ、七不思議の始まりなんて、そんなもんだ。
「ちなみに、ラミッドフルス魔導学院にも、七不思議とかあった?」
「ありましたよ。あまりに下らないので、私も詳しくは聞いていませんが」
鬼教官だもんな。
しかし、シルナは納得が行かないらしく。
「やだよ怖いよ!はっきりしないのが一番怖いよ!」
「じゃあ、確かめに行けば良いだろ」
「羽久もついてきてくれるよね?」
は?
「何で俺が、そんな下らない夜回りに付き合わなきゃならないんだ」
一人で行けよ。
「一人だったら怖いんだもん!」
「…」
「お願い羽久!ついてきて!イレースちゃんも!お菓子あげるから、ねっ!」
「…」
…お菓子に釣られて、深夜の校舎を徘徊する奴がいると思ってるのだろうか。
俺とイレースは、間違いなくこのとき、同じことを考えていたに違いない。
「…私はお断りしますよ。明日の授業の準備がありますから」
「あぁっ!イレースちゃん!」
「では失礼」
イレース、さっさと逃走。
偉いなぁあいつは…。
で、残るは。
「羽久お願いだよ~!ついてきてよ~!」
「馬鹿だな…。怖いなら行くなよ…」
どうせ噂なんだから、噂のままで良いじゃないか。
何故、わざわざ確かめる必要がある。
「だって、はっきりしなかったら怖いじゃん!本当にそんなお化けがいるのなら、成仏してもらわなきゃいけないし!」
「…」
「お願いだよ~。一人だと怖いんだよ~…」
涙目で懇願する学院長(おっさん)。
…全く救いようがないな。
「…分かったよ。行くよ」
「…!ありがとう羽久!」
そう答える以外に、俺に選択肢があっただろうか。
結局は、巻き込まれる運命なのだ。


