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結婚式は、海外の小さな教会で行われた。社交界のためのパーティは全て済まされており、本当の結婚式は、2人だけで執り行われた。青いステンドグラスが有名なそこで、私たちは結ばれたのだった。


「あのステンドグラスはいつのものだろう」


彼が聞くと、


「中世のものだと説明されたよ」


私が答えた。


「あれ、機会があったら似たようなもの探そうかな……」


「あはは、私も同じこと考えてた」


「やっぱり、君じゃないとダメだな、俺は」


「うん……私もだよ」


誓いのキスと、鐘の音。


私たちはこれから、お互いに幸せになろうと、見つめ合っていた───。







end.