偽りの世界


「でね・・・
そのままにしてて。
そうすると、見えてくるはず」

「なにが・・・???」

「ん???
分かるって!!!」

杉山はそれを機に

喋らなくなった。

私も同じようにして

窓のほうを見つめた。

すると急に・・・

「すげ・・・」

小さく杉山の口からこぼれた。

私は聞こえないフリをしていたが

「おぃ、佐伯!!」

「ん???」

私が目を開けると

まだ杉山は目を瞑っていた。

「凄いよ・・・コレ」

私は思わず微笑んで

「でしょ??」

一言そう言った。