恋愛なんてしない


先輩は本当に気にしていないような口ぶり。

「でも。」

それでも食い下がらない私。

「あぁわかった。じゃあさ、なんか飯作ってよ。俺、自分じゃなくて他の人が作った飯食いたい。」

「え、飯...?」

「うん、腹減った。」


少しでも何か返せるならと思い、その提案に乗ることにした。

が。

「先輩、冷蔵庫空ですよ?」

「あー、材料なかったか。よし、買いに行くか。」

「へ?」


そしてそのままシャワーを借りて、なぜかスーパーに買い物に行くことに。

すっぴん恥ずかしいなと思いつつも、そんな事は言っていられないのですぐに準備をして家を出る。


先輩が車を出してくれて、スーパーに向かう。

「なんか食べたいものとかあります?」