血塗られた悪魔に愛を・・・・・

綾人のこういうときの勘はよく当たる

「お前の考えは分かった。だが、ここで俺たちだけで調べても進展はしない。」

これは、女のことを調べ始めたときから俺が感じていたこと

「ルシファーのことは慧の報告を待つ。女のことはZeusに依頼する。」

「いや、それは無理だろ。Zeusは信用した奴にしか情報を渡さないって言われてる。ましてや、依頼の方法だってわからないのにどうやって依頼するんだよ。」

「親父を使う。」

「どういことだ?」

「Zeusには、俺たちみたいな極道や海外のマフィア、大物政治家や警察上層部なんかにも顧客がいるって噂だ。その噂でよく耳にするのが俺の親父の名だ。」

「でも、親父さんが協力してくれるか?」

「協力してくれるかはどうかは五分五分だな。」

親父が協力してくれなくても、俺たちがあの女のことや殺し屋のことを探っていることを知れば、親父かZeusのどちらかが、何らかのアクションは起こしてくるはず


「じゃあ俺は、最近噂になっているOdinの方に依頼かけてみよう。」

「Odin?」

「聞いたことないか?」

「ない」

「4年前に突如現れた情報屋。基本的には表社会のほうで動いてるみたいで、あまり裏の社会では活動してないみたいだけど、噂によればZeusの弟子なんじゃないかって言われてる。ハッキングでしか情報を得ないみたいだけど、情報の信憑性は高いしハッキングの腕前はZeusの次に良いらしい。」

「お前に任せる。」

「了解。」