血塗られた悪魔に愛を・・・・・

SIDE:碧衣

次に目を覚ますと見覚えの無いベットの上にいた

そして、ベットのそばには白衣を着た男がいた

「誰?」

「おお、起きたか。俺は医者の黒木っていうもんだ。碧衣ちゃんをずっと診てた。」

「じゃあ、あの紙もおじさんが?」

「あぁ、初めて診たときに碧衣ちゃんが、言うなと言ってきたからな。覚えてないか?」

「よく覚えてないけど、ありがとう。今日は何曜日?」

「水曜日だ。」

私が帰ってきたのは日曜日の午前中だったから3日経ってる

周りを見た限りこの部屋は私の部屋だが、私の部屋にはベットなんてなかったはず

「このベットは誰の?」

「お前のだ。」

突然、部屋に入ってきたのは、私の婚約者のあの人

「お前が、倒れていたから部屋に寝かそうとしたがベットがなかったから俺が用意させた。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「なぜ、ここに来た日に買わなかった?」

「私には必要ないので・・・」

「必要ないだと?お前は寝ないのか?」

「まあまあ、若も落ち着きな。碧衣ちゃんもまだ熱があるから下がるまでは絶対安静にしてな。」

「私なら、もう大丈夫です。」

「いやいや、初日より下がってはいるがまだ熱が38度あるんだから、寝てなさい。」

38度あると言われても、私にとってはこんなの日常茶飯事だからどうってことない

だが、おそらくこの2人には理解してもらえないだろう

「38度しかないならもう大丈夫です。家事も問題なくできますし・・・」

「いいから、お前は寝とけ。」

そう言い残し、あの人は部屋から出ていった