SIDE:黒木
西宮の若頭の側近から連絡を受け、若の家に向かう
電話の話では若の婚約者が倒れていたことしか聞いてなかったので、部屋に入った瞬間、状況を把握する
ベットに寝ている彼女の熱を測ると40度を超えていた
「おい、熱さまシートと氷嚢を持ってきてくれ。」
リビングいる2人に声をかける
「熱は高いんですか?」
「あぁ、40度超えてる。早く下げないと命が危険だ。」
「そうですか。熱さまシートは下の者に買いに行かせてるんので、少し待ってください。」
「わかった。若、彼女に薬のアレルギーとかないか?」
「・・・」
「すみません先生。若は、彼女を毛嫌いしてまして・・・アレルギーとかはないと思います。」
綾人の話を聞いて俺は彼女のもとに戻り、解熱剤を注射する
「ごめんな。ちょっと体も診るね。」
彼女の服を捲ると体中にある痣
しかもすべてが服で隠れるところ
熱の原因はこれだろう
内臓や骨は大丈夫そうだ
続いて、彼女の背中を見ようとしたら、彼女は俺の手をとり「やめて」とつぶやいた
「大丈夫、若には言わないから安心して。すこし診るだけだけだから。」
身体を横に向け服を少し捲ると見えたのは無数の火傷の跡
熱の原因はこれか
「これ、どうしたの?」
聞いても彼女は答えなかった
彼女の身に何があったのかを詮索したところでこの火傷は綺麗には治らない。俺はこれ以上悪化させないため治療をする
治療を終えたところで扉がノックされた
「先生、氷嚢と熱さまシートの用意ができました。それと氷枕もあります。」
「入っていいぞ」
「どうですか?彼女の具合は?」
「とりあえず、解熱剤は注射したし点滴もしたから悪化は防げるだろう。薬が効けばな・・・」
「風邪ですかね?」
「そんなところだな。慣れない環境でストレスもあったんじゃないか。」
風邪ではないが、2人には言わないと約束してしまったからには適当にはぐらかすしかない
額に熱さまシートを貼って、氷枕に変えてやると苦しんでいた表情が少し和らいだ
西宮の若頭の側近から連絡を受け、若の家に向かう
電話の話では若の婚約者が倒れていたことしか聞いてなかったので、部屋に入った瞬間、状況を把握する
ベットに寝ている彼女の熱を測ると40度を超えていた
「おい、熱さまシートと氷嚢を持ってきてくれ。」
リビングいる2人に声をかける
「熱は高いんですか?」
「あぁ、40度超えてる。早く下げないと命が危険だ。」
「そうですか。熱さまシートは下の者に買いに行かせてるんので、少し待ってください。」
「わかった。若、彼女に薬のアレルギーとかないか?」
「・・・」
「すみません先生。若は、彼女を毛嫌いしてまして・・・アレルギーとかはないと思います。」
綾人の話を聞いて俺は彼女のもとに戻り、解熱剤を注射する
「ごめんな。ちょっと体も診るね。」
彼女の服を捲ると体中にある痣
しかもすべてが服で隠れるところ
熱の原因はこれだろう
内臓や骨は大丈夫そうだ
続いて、彼女の背中を見ようとしたら、彼女は俺の手をとり「やめて」とつぶやいた
「大丈夫、若には言わないから安心して。すこし診るだけだけだから。」
身体を横に向け服を少し捲ると見えたのは無数の火傷の跡
熱の原因はこれか
「これ、どうしたの?」
聞いても彼女は答えなかった
彼女の身に何があったのかを詮索したところでこの火傷は綺麗には治らない。俺はこれ以上悪化させないため治療をする
治療を終えたところで扉がノックされた
「先生、氷嚢と熱さまシートの用意ができました。それと氷枕もあります。」
「入っていいぞ」
「どうですか?彼女の具合は?」
「とりあえず、解熱剤は注射したし点滴もしたから悪化は防げるだろう。薬が効けばな・・・」
「風邪ですかね?」
「そんなところだな。慣れない環境でストレスもあったんじゃないか。」
風邪ではないが、2人には言わないと約束してしまったからには適当にはぐらかすしかない
額に熱さまシートを貼って、氷枕に変えてやると苦しんでいた表情が少し和らいだ
