SIDE:翔貴
「今日、碧衣ちゃん帰ってきてるから、本家に行くこと言っておけよ。」
「お前が言え。」
「いやいや、なんで俺が言うんだよ、翔貴から言えばいいだろう。」
こいつ、謀りやがったな
今日の仕事がいつもより楽だったのはそういことか
俺を帰らせてあの女と仲良くさせようとしているな
そうか・・・綾人・・・お前がそうくるなら俺だって反撃してやる
「若頭命令だ。あの女にはお前から話せ。」
「はぁ?なにこんなしょうもないことで命令とか言ってんだよ俺はお前を送ったらこのまま帰るからな。自分で言え!」
そんなやり取りをしていたらいつの間にか駐車場についていた
俺が車から降りると綾人は本当に帰っていった
「あいつ、覚えとけよ・・・」
綾人にやり返すことに決め、家の扉を開けたが、あの女がいない
やっぱり帰ってきてねえーじゃねーか
あいつ俺を騙したなと思いながら洗面台にいくと女が倒れていた
「ハァハァ・・・」
呼吸の荒い女をみて俺はそばにより声をかけるが反応がない
「おいっ、しっかりしろ!」
女の顔は赤くなっていて、熱があるのか全身が熱かった
