翌朝・・・

久しぶりに自分でコーヒーを入れていると、インターホンがなった

「若、おはようございます。」

今日は久しぶりの休み名のにも関わらず俺の側近は朝早くから家にやってきた

しかも口調からして仕事の用件のようだ

俺は、とりあえず綾人を部屋に入れる

「久しぶりの休みの日に押しかけてしまい申し訳ありません。」

それがわかってんなら最初から来るんじゃねぇと視線を送る

「ここ1週間で5つの組が潰れました。」

綾人の渡してきた資料を見る

どこの組も金龍会に関係している組

「誰だ?」

「手口からしてあの殺し屋かと思われます。」

綾人のいう殺し屋とは今から10年以上前、裏社会に突然現れた殺し屋Lucifer

Luciferの正体を知るものはすべて殺された

中には死体もなく、ただ血痕だけが残されたところもあったときく

Luciferのことを調べようとすれば命が尽きるとまで言われてきた最強の殺し屋

Luciferはここ1ヶ月ほど動いていなかったはず

それが突然、1週間のうちに5件も殺しを行うとはなにがどうなってるんだ

「とりあえず、警戒を怠るな。特に親父達は狙われる可能性が高い。」

「すでに本家は動いています。それと、碧衣様のご実家から来週帰宅されると連絡がありました。」

「あぁっ!?帰ってくるってどういうことだぁ?あいつは出ていったんだろう?」

「おいおい、俺は実家に帰るとしか伝えてないし、帰って来ないとは言ってないだろう。」

やっと、俺に嫌気がさしたんだと思っていたのにまさか帰ってくるなんて

「それと、親父から伝言。近々碧衣ちゃんを連れて本家に来いだとよ。じゃあ俺は帰るから。」

何気に親父達もあの女のことを気に入っているようだ

気に食わない

なにかが俺の知らないところで動いているような気がした

「俺だ・・・お前に調べてほしいことがある・・・」