継父たちがいた部屋を出て、屋敷の奥に向かうと分厚い、鉄の扉

扉を開くと、地下につながる階段がある

階段を降りるとそこは窓もなく通気口しかない床も壁も天井もすべてがアスファルトになっている部屋

通称拷問部屋

その名の通りここは組を裏切ったやつなんかに拷問を行うための部屋

そして、私もここでもう何度も継父と力也から人間の尊厳を失うような拷問を受けてきた

扉は1度中に入ると外の人が開けてくれるまで中からは開けられない仕組みになっていて

部屋を照らすのは1つの裸電球のみ

ここで私は大人しくご主人様が来るのを待つ

このあと、起こることは大体想像がつく

今日はどのくらいで解放されるだろうか

明日も仕事があるからほどほどにしてほしいなと思う私はもうすでに感覚が麻痺している

私がこの家にきて15年

これからも私はこの家に縛られ続けるのだろう

私に明るくて幸せな未来なんて訪れない

この先、私に待っているのは血に染まった朱だけ

血塗られた悪魔には朱がよく似合う