SIDE:翔貴

あの女が来て1ヶ月がたったが、俺は未だに女を受け入れていなかった

綾人は女のことを可哀想に思ったのか、俺にもう少し相手してやれと言ってきたが俺は、あいつが自ら家を出ていくことを待っていた

「翔貴に朗報だよ〜。」

別室で仕事をしていた綾人が俺の部屋に入ってくる

「碧衣ちゃん実家に帰るって〜。」

「やっとか。」

「あっでもしばらくの間らしいからいつかは戻ってくるみたいだよ。」

綾人は戻ってくると言っているが、おそらく女は戻ってこないだろう

「いつからだ?」

「明日の朝一に向こうの人が迎えに来るらしい。」

「そうか。」