「一度、赤ちゃんお預かりしますね。小児科の先生に診てもらうからね。」
そう言って、助産師さんは赤ちゃんを抱き上げ、待機していた小児科の先生のところへ連れて行った。
わたしの下の方では、産後の処置が行われている。
「体重は、2678g。身長は〜、48センチ。」
小児科の先生が赤ちゃんの身長と体重を測ったあと、診察をしてくれている。
その間にも赤ちゃんは元気に産声を上げ続けていた。
「匡、わたしより泣いてんじゃん。」
「だって、、、なんか、感動しちゃって、、、。」
涙を拭く匡の姿を見て、わたしは笑う。
すると、診察を終え、綺麗に拭いてもらった赤ちゃんがタオルに包まれて戻ってきた。
「はーい、ママですよぉ。」
助産師さんはそう言いながら、わたしの右腕に赤ちゃんを抱かせてくれた。
何とも言えない独特な赤ちゃんの匂い。
「可愛い、、、。」
わたしは赤ちゃんの手に、人差し指を近付けた。
すると、赤ちゃんはわたしの人差し指をキュッと握り締めてくれた。
小さな手でしっかりと握るその手が愛おしい。
匡は前屈みになると、「可愛いなぁ、、、。」と呟くように優しい表情で赤ちゃんを見つめていた。



