愛しい君へ


そして、9ヵ月健診。
赤ちゃんは何の問題もなく、順調に育っていた。

しかし、問題なのは、わたしの身体の方だった。

「もう子宮口が3センチ開いてるね。」
「えっ!」
「このまま37週まで入院かな。」

もう子宮口が開き始めてる。
早産にはしたくない。

わたしは、このまま正期産になるまで入院することとなった。

先生からは「出来るだけ安静に最低限のことしか動いちゃダメだよ。」と言われてしまった。

わたしは自分の病室に戻り、ベッドに横になったままの生活が継続になってしまったことに溜め息をついた。

でも、仕方ないよね。
赤ちゃんの為に頑張らないと。

わたしはその日、いつも通り仕事帰りに面会に来てくれた匡に入院が長引いたことを話した。

匡は「え!もう3センチも開いてるの?!」と驚いていたが、「でも、いよいよって感じだなぁ。」と少し嬉しそうだった。

そして、わたしのお腹に手をあてながら「おチビちゃーん!まだ出てきちゃダメだよー!あともう少しママのお腹にいてね〜!」と話し掛けていた。

すると、匡の声に答えるようにお腹がグニーっと動いた。

匡は「動いた!」と感動していて、「俺の声、聞こえたのかな?!」と嬉しそうで、わたしが「そうかもね。」と笑うと、再び「おチビちゃーん!」と話し掛け続けていた。

匡が居てくれると、やっぱりわたしの心は安定する。
赤ちゃんとコミュニケーションを取ろうとする匡の姿を見て、わたしはほっこりするのだった。