それから、そのあとにいつも通りエコー検査をしたのだが、前回よりも確実に大きく成長していて、もう少しでエコー画面に全身が収まりきらないくらいの大きさになっていた。
そして、モゾモゾと動いている姿も見ることが出来て、感動した。
健診が終わると、エコー写真を持って、待ち合い室で待っていてくれた匡の元へ行く。
匡はわたしが戻って来ると「赤ちゃんどうだった?」と訊いてくれた。
「大きくなってたよ。」
わたしはそう言うと、匡にエコー写真を見せた。
匡はエコー写真を見ると、「どこが顔?」と見方がよく分からずに訊いた。
「これが顔。横向きになってる感じ。」
「あぁ!これが顔かぁ!で、これが手?」
「そうそう。」
「うわぁ〜、すげぇなぁ。」
匡は表情を綻ばせながらエコー写真を見つめていた。
玲司さんはエコー写真を見せようとしても、見向きもしなかった。
でも匡は、一緒に赤ちゃんの成長を喜んでくれる。
わたしはこうゆう会話がしたかったんだよなぁ、と思った。
「これ、鼻だよな?鼻高いんじゃない?ひよりに似た美人が産まれるなぁ!将来が心配だ!」
「まだ産まれてもいないのに、今から将来の心配?」
匡とそんな会話をしながら、わたしは今まで冷え切っていた心が温かくなっていくのを感じていた。



